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Pat Bagley, Salt Lake Tribune, Utah
Ed Stein, The Rocky Mountain News, Colorado
Dana Summers, Orlando, FL, The Orlando Sentinel.
Bill Schorr, United Media
http://cagle.slate.msn.com/politicalcartoons/
[ウッドワード記者の「プラン・オブ・アタック」の衝撃]
ボブ・ウッドワード記者の新著「プラン・オブ・アタック」が今朝から店頭に並んでいる。
支局そばのボーダーズには特設コーナーが設けられて、見ている先から次々に売れていく。
こりゃあ間違いなくベストセラーになるんだろうなあ。
ワシントンポスト紙にすでに2回にわたって掲載された要約を読む限りは、非常に刺激的な本の内容である。これを読む限り、ブッシュ大統領は、9・11テロ事件の3ヶ月後に、ラムズフェルド国防長官とフランクス中央軍司令官に、イラク攻撃計画の策定を命じているのだ。
さらには、イラク攻撃プランを決めたにあたっての舞台裏がこれでもかという位にディテールが書き込まれている。
インタビューはブッシュ大統領本人との3時間半に及ぶインタビューなど75人の取材に基づいている。
事前に「戦争をすべきかどうか」を相談したのは、何とライス女史とカレン・ヒューズ女史(選挙広報担当)の2人の女性のみ。
チェイニー副大統領が最もフセイン除去に熱心で(powerfull steamrolling force)、サウジアラビア駐米大使に事前に,攻撃プランを提示して協力を求め、引き換えに大統領選挙の前に石油価格を下げてもらうように持ちかけたこと。
テネットCIA長官は、大量破壊兵器保持は「スラムダンク」(バスケットボールのダンクシュート)くらい絶対確実だなどとブッシュに報告していたこと。
パウエル国務長官は、この間、何も知らされず、ライスが心配してブッシュに会うように薦め、短時間だけ会い、イラク攻撃の旨を告げると、パウエルは「わかりました、全力を尽くします」とだけ言ったこと。
チェイニーとパウエルの関係は緊張し、ほとんど口をきかないまでに悪化したこと。
パウエルは事前にチェイニーら強硬派に対して「そこに手をつけるということは、そこを所有(own)することになるんですよ」とたびたび警告していたという。お店で陶器を壊してしまったらそれを買わなきゃならないように(Youbreak it,you own it.)。
まだまだ、書き出したらきりがないほどエピソードがいっぱいの本けれども、面白いのは、ブッシュ大統領が宗教的な使命感に基づいて戦争を遂行したと告白している点だ。「我々には人々を自由にする、解放する使命がある」と。そして、ウッドワードが「歴史はこの戦争をどう裁くのでしょうね」と聞くと、ブッシュはこう答えたという。「歴史が裁く。我々にはわからない。我々はもうその時には死んでいる」。
ウッドワード記者は、その昔、ウォーターゲート事件の報道でニクソン政権を崩壊させるきっかけをつくった記者だ。その彼は、今では政権インサイダーとして、内側に入り込んでしまい、かつての面影がなくなったという人もいる。
けれどもインサイダーでなければ知り得ないこれらの赤裸々なディテールを提示されると、これはひょっとして、ウッドワード記者は、2つの政権を壊した記者になる可能性がなくもないのでは、と思う。そして次の瞬間、いや、これはもっと巨大な情報戦の一環かもしれないな、と思い直す。
とにかく、何かが動き出している予感。
http://www.smn.co.jp/kanehira/mokuji/040419.html