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アーネストサトウの家系について気になっていたのですが、書きはしたものの投稿せずに放っておいたところ、戦争屋嫌いださんも同じ感想をもっておられたようなので、投稿させていただきます。(議論することでもないので、こちらに載せます。)
アーネスト・サトウの家系ってどうもあやしい、って以前から気になっているんです。
彼のお父さんは、北ドイツの生まれ、ナポレオンの大陸封鎖時に、ラトビアのリガに引越し。その後、ロンドンのロンドンブリッジの近くのユダヤ人街に事務所を構え、金融業(不動産業?その他商業)を営む。家系に余裕が出来た為、自宅を買って移り住むが仕事場は変わらず。一応お父さんはルター派ということになっている。
因みにお母さんは、Nonconformist(非国教派)。
本人は、幼少時まず非国教徒やユダヤ人が通う学校に通学。またお父さんに厳しく聖書の勉強をさせられたこともあってか、語学の才能に秀で、通訳学校を主席で通過。優秀であったにもかかわらず、ケンブリッジやオックスフォードには、宗教の関係で入学できず。(当時は英国国教徒であることが条件だったらしい。)
若い頃は宗教に冷淡な態度をとっているように見えるものの、なぜか45歳頃公使の地位がちらちら見えてくる頃に、英国国教徒の洗礼(っていうのかな)を受ける。但し終生大使にはしてもらえなかった。
日本語通訳から抜け出して、その後外交官として働き、併せて学者としても日本学(Japanologist)の権威者となると同時に朝鮮語の勉強までもやっている。
更に休暇でロンドンに帰っている際に、Lincoln法学院でバリスターの資格もとっている。
ユーモア感覚に欠け、やや利己的・自分中心的な印象あり。
(出世のため、日本人の妻については終生正式なものとして認めず、二人の子供(次男はまだおなかの中)をおいたまま、日本を後にする。)
優秀であったにもかかわらず、パークスや本国の外務省から(差別とまではいかないにせよ)軽んじられているような印象がある。
以上の事柄を振り返ってみると、なんとな〜く、やっぱそうなのかなあ、と思ってみたりします。
厳しい差別社会の中にあっても当時ディズレリーが出てくるような時代背景にあって、ユダヤ人の血筋を引いていることをことさらに隠す必要があったとも思えないのですが。
但し、アーネストサトウのことを考えるに際して、彼がユダヤ系であっただろう、というところから出発してモノを考えていってもつまらないと思います。