現在地 HOME > 掲示板 > 雑談専用7 > 642.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
この富の攻防と言う番組は主にグローバル化や資本主義全盛の世界で今どんな問題が起きているか。と言うことを月一くらいで毎回テーマを決めて放送していた番組なのですが、つい先ほどその総集編が放送されました。
見たばかりなのにうろ覚えなのですが(やっぱ人間の記憶力を完全に信頼するのは危ないですね)、まずはヘッジファンドの話だったと思います。ブラジルの大統領選挙とそれによる政治、経済への影響に目をつけた投機家達の話です。大雑把に言うと通貨やら国債やらが下がると踏んで大量に空売りを仕掛けた側と、上がると踏んで買占めに走った側がいたよ、と言う内容でした(ちなみに上がるに掛けた側が儲けてすごい喜んでました、負けた側の方はなんだか悲惨、と言うか惨めでしたね)。
この話で特に気になったのが、HF(ヘッジファンド)の連中がすごい偉そうな態度をしていたことです。わざわざアメリカまできて自国の国債を売らないでくれと懇願するブラジル政府の高官に対して経済について説教するシーンまでありました。新たな事業や会社、研究プロジェクト等を立ち上げるために投資する、という行為なら偉ぶるのもまだ理解できるんです。基本的には世の中の役にたつことでしょうし(それでも貨幣やら信用創造やらについて考えを巡らせると金を出すことで威張れると言うことについて違和感を感じますが、)。でもHFの連中がやっているのは相場に投機をしただけで、基本的に世の中の役に立つことと言う訳でもないし畢竟ギャンブルと同じだと思うんですが、、僕もギャンブルが嫌いな訳ではないですが、ギャンブラーが大いばりで闊歩する世の中ってのはさすがに変だと感じます。
この次にきたのは工場屋さんについての話でした。各企業が本社では開発やマーケティングだけに専念して設備の更新等で金の掛かる生産部門(工場)は外注で済ませよう。という流れの中で巧みに売りに出された工場を買って生産専門の工場屋さんが最近すごい規模になっていますよ、という内容です。開発やマーケティングが大切なのは否定しませんが、産業や国民経済にとっては生産基地の重要性は非常に高いと思うんですけどね。実はこれは世界征服を企む”彼ら”による産業支配計画の第一歩である、なんてのはさすがに妄想が過ぎるでしょうか?できれば妄想であって欲しいです。ちなみに世界の工場屋さんの今一番の狙い目は日本だそうです。いい工場が多いわりに危ない会社が多いから、って意味でしょうか。じわじわと食われていきますね、日本は。
次は医療問題がテーマだったと思います(内容はともかく順番は相当こんがらがってきました)。簡単に言うと医療スタッフの不足に悩む先進国が、それでなくても医療が貧弱であろう発展途上国から医師や看護婦さん(個人的な性癖?の問題ですが看護士という呼び方はどうしても好きになれません。やっぱ看護婦さんのほうがいいです。)を金に物を言わせて引き抜いているせいで、発展途上国の医療に対して凄まじいダメージを与えている。というものです。もちろん途上国側は猛反発していますし、祖国を出る人たちにしたってそんな簡単に出て行くわけではありません。深刻に悩みつつ、それでもお金と、家族にいい生活を送らせたいという思いに駆られての決断です。なんだか非常に根の深い問題という気がします。
このほかにもアメリカの要塞町や国家間クラスでの職の流動化、独り勝ち(winner takes all)現象などが取り上げられていたのですが、それについてはまた後で書きたいと思います(ごめんなさい!もう眠気に逆らえないんです)。
つづく