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(回答先: The Last Samurai感想 投稿者 リーマン 日時 2004 年 1 月 20 日 00:20:54)
リーマンさんこんにちは。
<「日本人の中に武闘精神を高揚させることによって、現代の日本人を近未来の戦争へと煽るための映画」と巷で言われているような目的だけではないのではないか、と感じました。>
だからこそ、いや〜、なめてるなぁと思いましたし、ここまでなめられているのかとしみじみ感じました。あの映画を見て日本で育って日本で教育を受けた人が違和感を抱くというのは本質的にとても
重要だと思いました。なぜならその違和感こそが私たちが乗せられている板との差異だから、でしょう。
で、これを自分たちの言説の中に取り込んで行くことができるのか否か。けっこう先は長いし暗いかなと考えていますが、日本でもリーマンさんがお気づきのような、あるいは危惧されているような感じを持つ人は、例えば10年前比では増えているのではないでしょうかね。
3年ぐらい前だったかと思いますが、横浜の歴史博物館で明治天皇の肖像画展をやっていたことがありますが、そのタイトルが確か(記憶ですので信じないように)、「王家の肖像」とかなんとか、わらっちゃうようなものだったんです。で肖像画は錦絵からはじまって、にわかに欧風になっていって神格化されていく様子があからさまでした。ああ、こうやって作られたんだものなとわかる人にはわかる傍証のようなものを提示していました。錦絵の時代がここでお話になる西郷の時代になるわけですよね。だとしたら、天皇というのがどういう位置づけなのかは一目瞭然です。
(そうでなくあの展示を見た人はどういう感想を持つのだろうかというのは私には想像がつかなかったのですが、きっと、昔のたいした絵=西洋画になるまでは貧乏たらしいなぐらいに見えたのでしょうか)。
Samuraiの天皇に対する部分はお話を簡単にしたのと、悪意と両方だろうかなと考えています。神話にのっとった日本というのでなければ欧米人には理解できないでしょうし(これまでがそうだから)、ここをあからさまに壊すのは、日本をこのままにするには不都合だろうと思えます。
なんにしても、感想をおきかせくださってうれしいです。またどうぞよろしく。