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(回答先: 肌が合うということ:コミュニケーションとは何なのか 投稿者 すみちゃん 日時 2004 年 1 月 16 日 22:45:33)
たまたま、いま読んでいる本に、こんなことが書いてありました。
山田久延彦、真説・種の起源、89ページ
(右脳と左脳の機能分化が人類の文明を作り上げた)
人間の脳と類人猿の脳との大きな違いは、、脳の大きさよりもその働き方にあるのではないだろうか。
人間の脳の働きには、右脳と左脳の機能分化という独特の働きがある。
人間の脳において、左脳は言語脳といわれ、言語や論理的判断機能をつかさどっている。
いっぽう、右脳は、音楽脳といわれ、感性や直感的な判断をするという働きをもっている。
ところが、他の動物においてはみな、左脳右脳が渾然一体となって同じ働きをしている。
これに対して人間の脳では、性質の異なった文化が物理的に場所を異にして住み分けているということである。
性質の異なった文化が同じ升のなかに同居している場合、それらはお互いに足を引っ張り合い、互いの発展を阻害してしまうことがある。
たとえば、企業において、事務職と技術職とを同じ部課に入れて管理しようとした場合、両方に話の通じるような文化は発展するだろうが、互いに話の通じないような高度な専門文化は、互いに牽制されて、発展しないであろう。
脳においても同じことがいえると、私は考える。むしろ、性質を異にする文化は互いに場所を住み分けて発展させる方が得策である。
しかし、互いにまったく独立であるということは、独善的な弊害に陥りやすく、よいことではない。
したがって、適度に住み分け、適度に干渉しあうということが総合的な発展の効果を最大に発揮する秘訣である。
実は、人間の脳は偶然にも、この問題に最善の対応をしていると私は考える。