現在地 HOME > 掲示板 > 雑談専用7 > 458.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 『カスパー・ハウザー』について 投稿者 ジャック・どんどん 日時 2004 年 1 月 16 日 21:26:53)
http://www.phoenix-c.or.jp/~takayan/documents/essay/2003/0502.html
ヴェルナー・ヘルツォーク『カスパー・ハウザーの謎』(1974年作品)
野生児カスパー・ハウザーが社会に出され、学問を身に付けつつも、その発想が突拍子なく、何者かに殺され、遺体解剖によりその突拍子のなさが論理づけられる。
「地下牢の生活はどうでしたか?」
「外よりましでした。」
「なぜ教会から出て行くんだ?」
「合唱隊が喚き散らし、その後、司祭が大声をあげるので恐ろしくなった。」
「人は狼ですよね?」
「夢の中で人々は山を登っていました。その頂上には死に神が待ってました。」
カスパー・ハウザーの言葉はことごとく否定され、論理に叶った遺体解剖の調書のみが認められる。
原題『各人は自分自身のために、神はすべての人に反抗して』
人間社会の愚かさがかいま見えるようです。
情報化社会での管理システムに押しつぶされる『未来世紀ブラジル』(テリー・ギリアム監督1985年作品)を観、テロリストに怯える社会が情報ミスにより、一般市民を殺してしまったが為に起こる証拠隠滅。これって、今のアメリカのイラクでの破壊兵器未発見でも同じような事が起こっているのかなと思ったりしつつ。
参考ページ
「『カスパー・ハウザー』とは」 http://privatewww.essex.ac.uk/~ykawat/Seminar/KasparHauser.html
「闇と沈黙の国/カスパー・ハウザーの謎」 http://anarchy.k2.tku.ac.jp/japanese/books/cinemapolitica/c-042.html
種村季弘『謎のカスパール・ハウザー』河出文庫 1997年http://www.minc.ne.jp/~yoshir/yoshir/novel/kaspar.html