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(回答先: ぷしゅ~(基本) 投稿者 kkou 日時 2004 年 1 月 13 日 09:17:40)
「考える力が力なのではない」とは言えないでしょう。ただ思考力と知識は車の両輪、というよりは知識が思考のベースであること、したがって思考の前提となる知識・情報に誤りがあった場合、それを基にして思考した内容にはすべて誤差が発生してしまう、というのは事実かもしれません。思考作業の前に前提となる情報・知識を再点検することは大いに意味があります。
それとやはり現在世界をほぼ支配している欧米の権力者のやり口を知るには、まず欧米人全般の物の考え方を知っておく必要があります。それには聖書とかギリシャ神話といった古典についての基礎知識を持っているとは非常に有益だと思われます。何といってもヨーロッパの文化は2つのH (ギリシャ文化:Hellenismとユダヤ・キリスト文化: Hebrewism )が基盤となっているからです。むろん私も基礎の基礎を知っているだけなのですけどね。
ちなみに欧米のエリート達はこうした古典を幼少時から徹底的に教育されており、英国でも、Oxbridge出身のエリート官僚の中には、経済・法律・政治といった実学専攻でなく、歴史・文学専攻(日本でいったら文学部出身)が大勢います。人の心のあやを描き尽くしたシェークスピアを学んだ人間が、よその国の元首や官僚の心を読むことを要求される外交官として活躍する、というのはある意味で全く自然なことなのかも知れません。何百年何千年の時を経た古典には、やはり人間の英知が凝集しているということでしょうか。
それから日本に流入する情報には翻訳の質という問題も含めて、どうしてもフィルターがかかってしまうので、原典に直接当たるという姿勢も重要かもしれませんね。