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愚民党さん。 こんにちわ。
年末年始は不在で失礼しました。
版が変わってしまったし、もとスレがすごく下に埋もれているので、
こちらに失礼します(もとの場所の方だと本人が見過ごすかも?どうなんでしょう?)。
たぶん超マイナーな文芸スレで皆様すいません。
「鏡子の家」は、評価します。といえば良いかな?
戦後文学の傑作です。
だけど文芸評論家じゃないからね。
読者としては、「好きじゃない」それだけ。
(最後に登場する犬を連れた鏡子、の主人。
あれだけで、おら納得。
「鏡子の家」は60年安保を射程に入れた作品だったと思う。)
これは賛成。
(どうもうな犬こそアメリカであり米軍だったと思う。)
これも半分賛成。
残りの半分は違っています。
犬は、鏡子の家にあふれる「臭い」としてのみ現れるのです。
60年以降の社会の臭い−それが犬の臭いだということですね−これじゃ評論家だ。
この小説世界は閉じている感じがする。
登場人物は、全員、分裂した作者の自我のように見える。
従って、犬の臭いが嫌なら腹を切るしかないという構造を持った作品世界になっている。
ここが嫌い。
橋和己もあまり好きではないのですよ。 困ったなあ。
もっとも「邪宗門」しか読んでいませんから何ともいえません。
「邪宗門」はやはり近代的観念、自我の世界を書いているように思えた。
この作品は大本教をモデルにしたそうですが、
「大地の母」(出口 和明著:全12巻)と比べることは到底できないと思う。
これは神霊と人間の重層する世界を現実として正面から描こうとした驚くべき作品。
この作品に登場する神霊は、人間精神を、脳を乗っ取り、
自分の積年の思いを語り、人を文字通り操る。
人間身体精神へと、外部から侵入するモノ=電波を描いた作品なのです。
その世界では自分が自分であるという同一性などとっくに失われている。
描写の中心が「外部」にある点が好き。
世界感覚の言語化
http://www.asyura2.com/0311/idletalk6/msg/772.html
投稿者 すみちゃん
Re: 「数と形」サイトをつくった人。
http://www.asyura2.com/0311/idletalk6/msg/773.html
投稿者 愚民党