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未来予知とは
現在の視点から未来を見ることではなく、
未来の視点から過去を振り返ることである。
という言葉を何かの本の立ち読みで読んで、なーるほど、と思ったことを思い出しました。
まあ、実際にこれで未来が予知できるかどうかは分かりませんが、
歴史から学んで、現在の出来事を見る目を養うという効果があると思います。オススメ。
具体的には次のようなステップで思考実験すればよいはずです。
(1)現在の視点から過去を振り返る。つまり、(仮に10年スパンでの修行をするなら)
2004年の視点から1994年を振り返る。1984年、1974年、1964年、1954年、1944年を振り返る。
(2)過去の視点から過去を振り返る。これによって、現在以外の視点で過去を見る訓練をする。これを行うと、近い過去の見え方には感情的なバイアスがかかること、遠い過去のことに関しては忘却と神話化のバイアスがかかることに気がつくだろう。
1994年の視点から1984年、1974年、1964年、1954年、1944年を振り返る。
1984年の視点から 1974年、1964年、1954年、1944年を振り返る。
1974年の視点から 1964年、1954年、1944年を振り返る。
1964年の視点から 1954年、1944年を振り返る。
1954年の視点から 1944年を振り返る。
(3)未来の視点から、現在より過去を振り返る。
2014年の視点から1994年、1984年、1974年、1964年、1954年、1944年を振り返る。
2024年の視点から1994年、1984年、1974年、1964年、1954年、1944年を振り返る。
2034年の視点から1994年、1984年、1974年、1964年、1954年、1944年を振り返る。
2044年の視点から1994年、1984年、1974年、1964年、1954年、1944年を振り返る。
(4)歴史的必然といった流れを感じ取り、その感じに従って、現在までの歴史的必然の延長としての未来を、視点たる未来よりも過去の出来事として感じ取る。つまり、
2044年の視点から1944年→1954年→1964年→1974年→1984年→1994年→2004年→2014年という流れで、2044年から見た30年前の過去としての2014年を感じ取る。