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Re: 差別用語はやめて
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投稿者 tu 日時 2004 年 11 月 07 日 16:47:24:0NOWoMRzMwH2I
 

(回答先: Re: 差別用語はやめて 投稿者 父兄会 日時 2004 年 1 月 05 日 19:24:11)

 いじめ問題というと、学校内のことだけだと思っている人が多い。
実際にはいじめは学校だけでなく、職場でも、地域でも起きている。
表面的には仲良しグループのような同好会、サークル活動、クラブ活動、趣味の団体でもいじめはある。
 民間会社だけでなく役所でもいじめはあるし、自衛隊でも警察組織でも一流企業でもいじめはある。
 いじめは日本だけでなく世界中で広がっており、古くから続いている犯罪だ。
最近になって急にいじめ犯罪が起きたわけではない。
 いじめ問題がマスコミで報道され、その後、いろいろ対策がとられて、日本の学校ではいじめ問題が見えなくなった。
 だがこれで安心するのはまだ早い。これはただいじめが表面化しにくくなっただけのことで、今も陰湿ないじめ事件は続いている。
 いじめの内容は刑事事件に該当するのだが、警察官が出動して検挙するようなわかりやすい犯罪行為ではないし、加害者も被害者も未成年である場合には、矛盾の多い少年法によりうやむやになりやすい。
 日本ではいじめ問題は何も解決していないし、いじめ発生件数も減ってはいないことを知るべきだ。
 むしろマスコミ報道が過激すぎるということで、規制が行われ、自粛ムードも高まっているので、逆に危険な状態にある。
 今もいじめの被害者は増え続けているし、ほとんどすべてが泣き寝入りの状態だ。
 ただし、いじめの加害者もいじめを実行し、処罰を免れたからといって幸福ではなく、双方とも不幸を生産している有様だ。
 これがどういう理由からくるのかわからない。
 たぶん金持ち国家の運命というか、何かの呪いとしか説明できない。
昔も今も日本のいじめ対策は不十分である。ほとんど何もしていない。
いろいろな会議とかはするが、基本的にはいじめを放置している。
 まさに日本は法治国家ではなく放置国家なのである。
 かつて昔の日本には五人組制度というものがあり、いじめによる統治が制度的に行われていた。
その風習というか悪影響が今も続いているようだ。
もしもいじめ問題はすべて解決したとか、日本ではもういじめ問題はないとか、いじめなどは気のせいであり、被害妄想だという人がいれば、その人は現状を何も知らないか、故意に嘘をついているのだ。
 我々は、電車やバスの中、待合所、道路や信号待ち、スーパーなどで、青少年と遭遇するが、ごく短時間でもいじめが堂々と行われていることを目撃することがある。
 そういうときには私は通知することにしているが、どの関係機関もまったく反応が鈍い。
 本音はどうでもいいということがありありとわかる対応ばかりだ。
 こんなことではいじめの被害者は、どこにも相談できないだろうし、相談してももみ消されるだろう。
 実際に組織内部のいじめ問題は、その組織にとって恥であり、マイナスであり、少しも良い部分はないので、いじめ問題を解決するどころか、全力を挙げて隠そうとするものだ。
 ところがインターネットや携帯電話の普及は、いじめ問題を暴露しやすくなった。
それであちこちからいじめの悩みが訴えられてきている。
 法律関係者は少しでも良心があるのならば、こういう問題を無視するべきではない。
 いじめ問題が、今日や明日にも解決するような簡単な問題ではないことは明白だ。
今後の日本でも何世紀にもわたっていじめ犯罪は続くのかもしれない。
 しかし、ほんの少しでもいじめ問題に取り組むならば、その長いいじめ地獄も短縮できるはずだし、何もしないよりは被害の拡大を防止できるだろう。
 逆にいじめを見て見ぬふりをしたり、放置するならば、自然に解決することなくむしろひどくなるばかりだろう。
 これはいじめの被害者だけでなく、いじめの加害者にとっても不幸なことだ。
いじめが支配し、蔓延する社会というのは地獄そのものであり、地獄の再現としかいえない。
どんなに優秀な成績を残す学校や企業でも、いじめがはびこり、蔓延しているのであればそこは欠陥のある組織なのだ。
 いじめは閉鎖的なじめじめとした暗黒空間を好み、悪事が発覚せず、罰せられず、訴えられもしない環境を望む。
 つまり告発する自由のないところでは確実にいじめというかびは増殖し、繁殖するのだ。
 いじめというカビを根絶するには太陽の光が必要であり、それは正義の光だ。
また換気の良い場所もカビの繁殖には適さず、これは告発する自由さがある風通しの良さだ。
 強い殺菌力のある化学物質で洗浄し、清掃し、いじめを殺すという方法もある。
だがそれではその化学物質の毒性の害が残ってしまう。
 いじめの背景は単純なものではなく複雑で理解しにくく、見えにくいが、いじめ犯罪者のすべてを理解しようとしてはいけない。
 それは悪を理解するということであり、なるほど基本的には美しいかもしれないが、非常に危険だ。
 ことわざにも悪を理解しようとする者は、悪からも好まれるとある。
 あまりにも悪人に同情しすぎることは、犯罪をさらに拡大させる原因になりやすい。
いじめは悪であり、犯罪なのであるから、理解することだけでなく、処罰が必要だ。
 どんなに説教しても、教育しても、悲しいことに人間というものは、罰が何も与えられないと、悪いことだと知りつつもやってしまう。
 罰がないといじめはなくならない。ただのスローガンだけでは効果がない。

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