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http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20040910k0000m020022000c.html
日立製作所は9日、心臓の活動に伴って胸部に伝わる電流の分布を立体的な3次元画像に表す技術を開発したと発表した。医療現場でこれまで把握が難しかった心臓の裏側も含めた心臓全体を観察でき、心電図よりも的確に状態を診断できる。不整脈など心疾患のメカニズムの解明や、より正確な診断に役立つと期待されている。
日立は、電流から発生する磁場を感知し体内の電流を計測する自社開発の「心磁計」の技術を応用して、心臓の前面と背面から測定した心磁図を使って心臓の形をした立体図上に電流分布を再現する仕組みを開発した。
心滋計は体の外から計測するため、体に電極をつけて測る心電図のように、電気の流れをゆがめる骨や肺の影響を受けない利点があり、今回の技術開発によって、平面では分かりにくかった心臓の状態が正確につかむことが可能になる。例えば、突然死の危険がある不整脈「ブルガダ症候群」の場合、軽症の心疾患と似た波形のため、心電図では区別をつけるのが難しかったが、今回の技術開発で違いがはっきり判別できるという。
02年の国内の死因別死亡数の割合で心疾患は15.5%と、がんの31%に続く第2位。食生活の欧米化に伴い、心疾患はさらに増加の傾向にある。国立循環器病センターの清水渉・心臓血管内科医長は「難しい不整脈の診断や抗不整脈薬の開発などで今回の技術は有効」と話している。
【野原大輔】
毎日新聞 2004年9月9日 19時01分