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http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040909so11.htm
理化学研究所と東京医科歯科大学などの研究チームは8日、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の治療薬として有望な化合物を発見したと発表した。
理研が100万種類の化合物のデータベースから、SARSウイルスのたんぱく質分解酵素とうまく結合しそうな化合物をコンピューターで割り出し、候補を130種類に絞り込んだ。さらに同大などが、サルの細胞を使った実験で効き目を確認し1つの化合物を選定した。
この化合物は、SARSウイルスが増殖するのに必須なたんぱく質分解酵素の働きを阻害し、ウイルスの増殖を抑える。サルの細胞実験では効果が高く、毒性も低かったという。特許をまだ取得していないため、化合物の構造など詳細は明らかにしていない。
SARSの治療は現在、対症療法が中心で有効な治療薬は無い。研究チームは「マウスの効果を確かめた上で、早ければ今冬にも実際に患者に投与する臨床試験を実施し、早期の商品化につなげたい」としている。
コンピューターのシミュレーションで薬効を予測する手法は、新しい抗ウイルス剤などを素早く発見できる利点がある。すでにインフルエンザ治療薬「タミフル」など数種類の新薬がこの手法で開発されている。
(2004年9月9日 読売新聞 無断転載禁止)