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http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040830i207.htm
妊娠中にディーゼル排ガスを吸ったマウスから生まれた雄は、成長後の精巣に異常が現れ、精子生産能力も低くなることが、東京理科大薬学部の武田健教授と押尾茂研究員らの実験でわかった。
同様の症状は、成熟した雄マウスに排ガスを吸わせる実験で確認されていたが、胎児への影響が突き止められたのは初めて。排ガス浄化装置でも除去できない物質が原因の可能性もある。北海道旭川市で開かれる日本不妊学会で9月4日に発表される。
実験では、ディーゼル排ガスの濃度を環境基準の5倍にした室内で、母マウスを妊娠2日目から2週間飼育。清浄な空気に戻した後、妊娠約20日目で誕生した雄への影響を調べた。
その結果、1日当たりの精子生産量が生後5週で通常の52%、生後12週で68%しかなかった。精巣を顕微鏡で観察したところ、精子を作る精細管の形に異常が見られ、細胞核の数が異常に多い細胞もあった。
一方、生後12週では血中の男性ホルモン「テストステロン」の量が、通常の4・67倍にも達した。研究チームは、生殖に関連するホルモンのバランスが崩れ、精子形成の異常を引き起こしたと見ている。
トラックなどで使われる浄化装置を通した排ガスでも、精子生産量や男性ホルモン量への影響はあまり変わらなかった。押尾研究員は「浄化装置をすり抜ける超微粒子が原因かもしれない。人間にも同様の影響を与える可能性があり、検証が必要だ」と話している。
(2004/8/30/14:35 読売新聞 無断転載禁止)