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http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/science/news/20040826k0000m040035000c.html
内分泌かく乱物質(環境ホルモン)などの環境化学物質の一部が、脳神経の発達に影響を与えることを動物実験で突き止めたと、産業技術総合研究所と国立環境研究所の研究グループが25日発表した。「環境化学物質の脳への直接影響が確かめられたのは初めて」だとしている。
研究グループは、自発運動に重要な役割を果たす脳内のドーパミン神経の発達に注目。生まれたばかりのマウスの脳にさまざまな環境化学物質を直接注入し、正常なマウスとの違いを比較した。
プラスチックに多用されるフタル酸エステル類や樹脂類のビスフェノールAなどをそれぞれ少量注入されたマウスは、成長とともに行動に落ち着きがなくなり、人間の学童期に当たる4〜5週目では正常なマウスに比べて1.5〜1.6倍の多動性を示した。脳を調べたところ、ドーパミン神経の発達が阻害されていることが分かった。
ドーパミン神経の発達障害は注意欠陥多動性障害(ADHD)などの原因とする見方もあり、産総研の増尾好則研究員は「あくまで動物実験の段階だが、環境化学物質が脳内の神経発達を阻害し、ADHDなどに関与する可能性があることが分かった」としている。【和泉清充】
毎日新聞 2004年8月25日 19時22分