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http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040815it03.htm
五輪クラスの女子スポーツ選手は、体脂肪率が低いほど月経異常の割合が高くなることが、筑波大の目崎登教授(スポーツ医学)の研究で明らかになった。
厳しい練習を重ねる女子選手は月経異常が起きやすいことはよく知られている。目崎教授は、アトランタ、シドニー五輪主要競技の女子強化選手(1772人)と普通の女子大生(1786人)を対象に、体脂肪率や月経異常の有無などを調査、比較した。
その結果、女子大生の約3割が月経異常を経験しているのに対し、選手は4割とやはり高かった。
一流選手で体脂肪率と月経異常との関係を見ると、体脂肪率が10%を切ると全員に異常があった。12・5%に増えると半分に減少。体脂肪率が15%を超えると、月経異常になる割合はふつうの女子大生と同じ約30%まで下がった。
競技別では、体脂肪率が低い競技の新体操、体操、陸上中長距離選手に、月経異常が多く、体脂肪率が比較的高いバレーボール選手は一般女子大生とあまり差がなかった。
一流選手の多くは、こうした異常を理解し、練習を調整しながら競技に臨んでいるが、メダリストの卵たちを育てている中学・高校の現場では、選手、指導者とも知識が不足している。
目崎教授は「体脂肪率の減少を放っておくと、骨粗しょう症や不妊になる恐れがある」と指摘している。
◆月経異常=周期や日数、出血量の異常など10以上の分類がある。このうち月経が3か月以上止まることを続発性無月経と呼ぶ。妊娠がまず考えられるが、無理なダイエットによる卵巣機能不全やホルモンの分泌異常など様々な原因がある。
(2004/8/15/12:00 読売新聞 無断転載禁止)