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カテキンで精子元気、牛の体外受精率向上 都畜産試験場
http://www.asahi.com/science/update/0726/002.html
牛の体外受精で、緑茶に多く含まれる成分のカテキンを精子に適量添加すると受精率が上がることが、東京都畜産試験場の研究でわかった。カテキンの抗酸化作用が精子の酸化を防ぎ、「元気」が長持ちしたためとみられる。都によると、こうした研究は世界的にも珍しいという。同試験場は家畜での実用化をめざす一方、将来的には希少動物の繁殖にも活用したい考えだ。
都によると、牛などの精子は酸化すると弱って運動量が減り、受精率が落ちる。同試験場の研究員だった熊井良子さん(28)=現都農業振興課職員=は昨年度、精子の酸化を遅らせるのに抗酸化作用があるカテキンを使う実験を発案。黒毛和種の精子を使い、カテキン無添加の場合と添加した場合の受精率を調べる実験をした。
その結果、精子にカテキンを添加しない場合の受精率41.7%に対し、精子を入れた培養液に1ミリリットル当たり45.8ミリグラムのカテキンを添加した場合は60.3%だった。91.6ミリグラムを添加した場合は、無添加の約1.7倍に当たる69.8%だった。
ただ、183.2ミリグラムを添加した場合は22.4%と、無添加の場合を大きく下回った。カテキンが多すぎて、抗酸化作用以外の働きで精子がダメージを受けた可能性があるという。
同試験場は今後、牛だけでなくニワトリや豚でも実験する予定で、数年以内の実用化をめざしている。家畜だけでなく、パンダなど希少動物への応用も検討している。
熊井さんは「思いつきで始めた研究だが、想像以上の成果だった。将来的には人間の不妊治療などにも活用できればうれしい」と話している。
〈カテキン〉 緑茶の葉に多く含まれる水溶性成分で、渋みのもとでもある。抗酸化や殺菌、抗がん作用があるとされ、動脈硬化やがん予防などに活用する研究も進められている。 (07/26 16:51)