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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040726-00000013-yom-soci
献血血液からエイズウイルス(HIV)が検出された例が、今年1月から6月末までの半年間で45件と、昨年同期(22件)の2倍に達したことが、厚生労働省のエイズ動向委員会(吉倉広委員長)のまとめで26日分かった。
感染者の増加に加え、感染検査の目的で献血する人が絶えないためと見られる。日本赤十字社は検査結果を本人に知らせないことにしており、委員会は「別の検査機会を増やすなどの対策が急務」と話している。
献血血液からHIVが見つかる例は年々増えており、昨年は1年間で87件と、10年前の約2・5倍。例年、陽性件数は下半期に増加する傾向があり、今年は昨年を大幅に上回る可能性もある。
HIVの血中濃度が低い場合、献血の安全検査をすり抜ける恐れがある。現在の安全検査は高精度だが、それでも昨年、輸血によるHIV感染例が発生した。日本赤十字社は、エイズ検査目的での献血を防ぐため、HIVを検出しても、原則として献血者には通知していない。
一方、この3か月間で新たにエイズウイルス(HIV)に感染した人は199人と、4半期の数字では過去最高を記録した。186人が男性で、うち125人が同性間の性的接触が原因だった。年齢は、20―30代が144人と、全体の72%を占めた。医療関係者の針刺し事故による感染も1件あった。(読売新聞)
[7月26日21時30分更新]