現在地 HOME > 掲示板 > 不安と不健康8 > 729.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
体に優しい「ばんそうこう」が大ブレーク!
傷口から出る体液利用して傷を治す、品切れ状態
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_07/t2004072410.html
「ばんそうこう」が大ブレーク−。地味めな商品のばんそうこうだが、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が今年3月に「バンドエイド キズパワーパッド」を発売したところ、飛ぶように売れて品切れ状態となり、販売中止となった。傷口から出る滲出(しんしゅつ)液と呼ばれる体液を利用し、傷を自然治癒させるのが特徴で、より自然で体に優しいところがウケているようだ。同社は年内の販売再開を目指している。
「傷は乾かすより、ぴったり覆って傷口から出る体液を保ち、湿潤環境を整えた方がはるかに早く治るんです」
こう解説するのはJ&Jマーケティング本部の坪田明晃さん。
同社のキズパワーパッドは、傷口から出るこの体液を「塗り薬」のように活用し、自然治癒させる環境をつくる。体液には傷を治す成分が含まれており、傷口を体液のある湿潤な状態に保ち、この成分を活動しやすくする仕組みだ。
病院では20年以上前から、床ずれ、外傷、重傷のやけどなどの治療に使われていたが、家庭向けに商品化したのは同社が初めて。ライバル商品は今のところ、出ていないという。
使い方は、傷口を洗浄してキズパワーパッドを張るだけ。消毒は必要ない。張ってしばらくすると患部がしみ出した体液で白く膨らみ、治ると膨らみが小さくなる。従来と比べて2−3倍早く治り、痛みも小さい。生傷のほか、やけどの水ぶくれが体液であるため、この治療にも効果的だ。
3月に発売されたキズパワーパッドは、普通サイズと大きめサイズ(1箱の店頭価格は各約800円)の2種類。初年度は、国内160億円ともいわれる救急ばんそうこう市場の5%、8億円の売り上げを見込んでいたが、あっという間に目標をクリア。
今は、同製品を全世界に供給しているデンマークのメーカーの生産が需要に追いつかず、やむなく「大きめサイズ」の販売を中止した。指などに使う普通サイズは販売を続けるという。
売れ筋商品の販売中止で、せっかくの先行者利益が逃げてしまう格好だが、同社は「もともと救急ばんそうこうは伸びのない市場。この商品で市場が活気付けば、商機も増える」(広報部)と余裕の表情だ。
どこの家庭にも1箱は置いてあるが、目立たない存在のばんそうこう。秘められたパワーは経済的にも大きいようだ。
■ ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) 「バンドエイド」で知られる医療用具・医薬品メーカー。米国J&J社(本社・ニュージャージー州)の日本法人(同・東京)。昭和53年設立。平成15年12月期の売上高は1371億円、経常利益は143億8000万円。主力商品の手術用具のほか、ベビー関連商品「ジョンソンベビー」、使い捨てコンタクトレンズ「アキュビュー」などがある。グループは世界57カ国・約200社体制で、総売上高は418億6200万ドル(約4兆5000億円)。
ZAKZAK 2004/07/24