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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040724-00000036-san-soci
男性による妻や恋人への深刻なドメスティックバイオレンス(DV)の32%は飲酒しているときに起こり、この一年間に飲酒でパートナーとの関係が悪くなったという男性は七人に一人に上ることが二十四日までに、清水新二・奈良女子大教授(家族社会学)らのグループの全国調査で分かった。DVと酒の関連を一般の人に尋ねた全国調査は初めて。並行して実施したアルコール依存症者の調査では、治療による断酒で暴力が激減することも確認した。
調査は平成十三年十一−十二月に、二十−六十代の男女計三千人に実施。飲酒の頻度と影響、DVの有無などを質問し、二千二百五十四人(75%)の回答を集計した。
過去一年間の飲酒による悪影響は「健康」が男性27%、女性11%と最も多く、「夫婦・恋人との関係」は男性14%、女性5%に上った。
「怒鳴る」「殴る」「実家や友達との付き合いを制限・禁止する」といった何らかの暴力や、不快な思いをさせられる行為を一年間に受けた割合は男性66%、女性57%。
平手打ちや物を投げるなどの激しい身体的暴力があったとき飲酒していたかどうかを尋ねると、加害者が男性の場合は32%が飲酒していた。女性は8%と低く、逆に酔った男性に手をあげるケースが目立ち、「男の酒」が関係に波風を立たせる現状をうかがわせた。
一方、十三−十五年に治療を受けたアルコール依存症者とパートナー計二百二十一人の調査では、飲酒当時と断酒後のDV被害を比べると「ののしる」は73%から25%に、「付き合い制限・禁止」は28%から14%に、「平手打ち」は31%からゼロに激減していた。
清水教授は「過度の飲酒は家庭に緊張をもたらし、暴力のきっかけになる。日本人は飲酒に甘いが、DV予防の一環として飲酒対策を進めるべきだ」と話している。
■ドメスティックバイオレンス(DV) 配偶者や恋人による暴力。身体的なものだけでなく、精神的、性的、経済的な暴力も含む。1970年代から欧米を中心に意識が高まり、日本では平成13年10月、パートナー間の暴力防止と被害者保護を定めたDV防止法が施行された。14年度末までに全国の裁判所に寄せられた保護命令の申し立て件数は約2000件で、申立人は大半が女性。(産経新聞)