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自殺者の推移
自殺者、過去最多の3万4千人 昨年、経済的動機が増加
http://www.asahi.com/national/update/0723/003.html
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昨年1年間の自殺者は前年より2284人多い3万4427人に達し、統計が残る78年以降の26年間で最多になったことが、22日付の警察庁のまとめで分かった。自殺者は99年の3万3048人をピークに5年連続で3万人を超えていた。昨年は、負債や生活苦などの「経済・生活問題」が動機とみられる自殺が大幅に増えたのに加え、99年以降減り続けていた「健康問題」に絡むとみられる自殺も大幅な増加に転じた。年齢別では、30代、40代が計1274人増と急激に割合が増えた。
公表された自殺の動機は、本人の遺書や生前の言動、家族の話などをもとに、警察が分類した。
「経済・生活問題」が動機とみられる自殺者は、全体の増加率が7.1%だった中で12.1%増だった。全体に占める比率も、バブル期の90年は6.0%(1272人)だったが、景気停滞期に入ると増加傾向が続き、昨年は25.8%(8897人)を占めた。
昨年は完全失業率が過去最悪だった一昨年(5.4%)より0.1ポイント改善された。民間の信用調査機関によると、倒産件数も約1万6000件(前年比14.6%減)で4年ぶりに前年比で減少した。しかし、バブル期などに比べれば依然として厳しい状況にあることから、自殺問題の研究者らは、長引く不況の影響が続いており、少し景気が回復しても自殺減にはつながらないと懸念している。
一方、「健康問題」は動機別で最多の1万5416人、全体の44.8%を占め、5年ぶりに増えた。その原因ははっきりしないが、厚労省によると、自殺につながる原因は複雑で複合的に絡みあっているのが一般的だという。
年齢別では30代が4603人(前年比17.0%増)、40代が5419人(同12.6%増)だった。40代では、経済・生活問題が動機とみられる人が最多の1992人にのぼった。
(07/23 06:06)