現在地 HOME > 掲示板 > 不安と不健康8 > 707.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news_i/20040714so12.htm
拡張型心筋症の患者の心臓に、本人の骨髄から取り出した「間葉系幹細胞」と呼ばれる細胞を移植し、心筋と血管の同時再生を目指す治療を実施したと14日、国立循環器病センター(大阪府吹田市)が発表した。
移植後2か月で心臓から血液を送り出す能力が治療前より約10%上昇、息苦しさが改善したという。
間葉系幹細胞は、心筋にも血管にも変化する能力を持ち、これを使った心臓の再生治療は初めて。
永谷憲歳・再生医療部室長らのチームが5月、心不全状態だった女性患者(61)の骨盤から骨髄を採取。その中にあるわずかな間葉系幹細胞を培養し、約100万倍に増殖して、心臓全体の44か所に管を使って注入した。
心筋や血管の再生を直接確認する検査はまだだが、副作用も見られず順調で、今月下旬からは2人目の患者に治療を始める。
この方法は、自分の細胞を使うので、心臓移植のような拒絶反応の心配がない。ブタの実験では心筋、血管とも再生して心機能が1―2割回復しており、昨年10月に同センターの倫理委員会で実施が承認された。
心臓に細胞を移植する再生治療は、関西医大が狭心症の患者に、血管の元になる単核球を移植して効果を上げたほか、京都府立医大、奈良県立医大も、心筋こうそくの患者に実施。大阪大も筋肉の元になる細胞を移植する計画を進めている。
(2004年7月14日 読売新聞 無断転載禁止)