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http://www.asahi.com/science/update/0714/003.html
重い心臓病患者の骨髄から心筋(心臓の筋肉)や血管のもとになる幹細胞を取り出して心臓に移植する新しい治療法で症状が改善した、と国立循環器病センター(大阪府吹田市)が14日発表した。幹細胞の数を体外で約100万倍に増やすのが特色で、患者自身の細胞を使うため拒絶反応の心配がない。治療で心臓の働きがよくなり、息切れなどの症状が軽くなったという。
患者は心筋が壊れて収縮力が衰えていく拡張型心筋症の61歳の女性。壊れた心筋は回復しないとされ、重症になると心臓移植以外に有効な治療法はなかった。
患者から骨髄液を約15ミリリットル採取し、幹細胞を分離して、専門の細胞培養センターで増殖。患者の体に細い管(カテーテル)を入れて幹細胞を心臓全体に注入する治療を5月下旬に実施した。
今のところ、心臓が血液を押し出す機能が約1割改善したという。幹細胞が骨や脂肪など目的としていない組織になる副作用もみられないことも確認した。
この治療法は昨年10月に同センターの倫理委員会で承認され、今回の患者に初めて実施された。今月中に2例目の治療を始める予定。同センター病院の宮武邦夫副院長は「全身麻酔が必要なく、患者の負担は軽い。血管や心筋が再生しているかどうか今後評価していきたい」と話している。 (07/14 15:13)