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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040708-00000401-yom-int
東アジアで昨冬から今春にかけて流行した高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)は、中国南部の家きんの間に定着し、いつでも世界的な感染爆発が起きる可能性がある。そうしたことを米中など4か国の研究チームが家きん市場での調査から明らかにした。8日付の英科学誌「ネイチャー」に発表する。
研究チームは、2000―04年にかけて毎月、中国南部の3つの省と香港の家きん市場に落ちているフンを採り、H5N1ウイルスの有無を調べた。
中国南部ではほぼすべての年で、高い割合でフンからウイルスが見つかった。特に気温が20度以下の10―3月で検出率が高かった。香港では04年にはウイルスがほとんど見られなくなった。このため、中国南部の家きんの間でウイルスが生き延び、冬に活発化しているとしている。
ウイルスは年々変異していたが、02年からは「z」と呼ばれるタイプが勢力を増していた。翌年からタイやベトナム、インドネシアで流行したウイルスと同じだった。研究チームは「野鳥がウイルスを拡散する可能性がある。ウイルスの根絶は困難」と警告している。
◆鳥インフルエンザ=鳥の間で流行するインフルエンザの総称。鳥に強い毒性を持つH5N1型は高病原性として区別。このウイルスが人へ感染する例は極めてまれだが、人に感染しやすい型に変異する可能性も指摘されている。(読売新聞)
[7月8日5時52分更新]