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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040706-00000004-khk-toh
青森、岩手県境の国内最大級の産業廃棄物不法投棄現場に生息する野ネズミのハタネズミに、高い割合で染色体異常が発生していることが、弘前大農学生命科学部の小原良孝教授らの調査で分かった。小原教授が5日、青森市内であった周辺生物への影響を調べるため青森県が設けた調査評価委員会で公表した。
調査によると昨年6月以降、青森県田子町の投棄現場でハタネズミ30匹を、現場から2キロ以上離れ、産廃の影響が及ばないと推定される場所で15匹を採取。それぞれ大腿(だいたい)骨の骨髄細胞から取った染色体を調べた。
その結果、ハタネズミの染色体は通常は15対30本だが、投棄現場のうち2匹に31本ある異常が見つかった。
また1匹当たり50の細胞を調べた結果、投棄現場の1500細胞には、切断したり切れかかったりした染色体異常が79カ所あった。これに対し離れたネズミは750細胞中12カ所で、投棄現場のネズミの染色体異常の割合が3倍以上高いことが分かった。
小原教授は「現場の有害化学物質が個々では環境基準を満たしていても、複合汚染になれば遺伝的に安全とは言えないのではないか。原因は特定できないが、継続して研究する必要がある」と話している。
ハタネズミは半分以上地下で暮らし、土壌の昆虫や植物の根などを餌としている。このため産廃からしみ出した地下水の影響を受けやすいのではないかと調査対象に選んだ。
研究結果は秋にも学会で発表するという。
(河北新報)