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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040703-00000401-yom-soci
統合失調症の発症に関係する新しい遺伝子を米コロンビア大の向井淳博士らの研究チームが発見した。女性だけ発症の危険度が高まる遺伝子で、診断や治療薬の有効性の確認などに役立つと期待される。
米科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」最新号で報告した。
向井博士らは、たんぱく質に脂肪酸をくっつける特殊な酵素の遺伝子に注目した。この酵素は神経細胞間で情報を伝える化学物質の放出などに深く関与しており、記憶などを担う海馬や大脳皮質で働いている。
米国と南アフリカの患者389人とその両親を対象に、研究チームがこの遺伝子の配列の微妙な違い(一塩基多型)を調べたところ、両親のいずれかから、特定の配列を受け継いだ女性は、受け継がない女性より、1・7倍も統合失調症になりやすいことがわかった。なりやすい人はこの遺伝子の働きが悪く、神経細胞の機能が落ちているらしい。
統合失調症は人口の1%程度が発症するとされ、日本では70万人が投薬治療を受けている。関連遺伝子はこれまでに数個見つかっているが、女性だけに影響する遺伝子は初めて。
◆統合失調症=幻聴や妄想といった急性症状と、感情の平板化、無気力などの慢性症状があり、症状の出方は様々。遺伝要因による脳の障害と、環境要因、特に対人的な緊張が重なって、発病に至るとされる。治療は薬物投与が中心。以前は精神分裂病と呼ばれたが、2002年、日本精神神経学会が患者の人格否定につながるとして名称変更した。(読売新聞)
[7月3日9時3分更新]