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http://www.asahi.com/science/update/0702/004.html
死産の胎児のうち、男児の占める割合が、妊娠初期の12〜15週では女児の10倍を超え、妊娠全期間でも2倍以上に達していることが、日体大の正木健雄・名誉教授(体育学)ら4大学の研究グループの調査で分かった。死産に男児が多いのは従来、知られていたが、妊娠初期の極端な偏りが判明したのは初めて。2日、北海道旭川市で開かれる日本臨床環境医学会で発表される。
研究グループは出産や死産の性比に影響を与える因子があるか調べるため、厚生労働省の人口動態統計で、中絶を含めた死産について解析した。
男児の死産の割合は、72年ごろから上昇。同統計で、死産が妊娠12週以降4週ごとに記載されるようになった79年には、12〜15週で女児1に対し男児は3.51だったが、90年に6.72、02年には10.02に増えていた。
ほかの期間では、妊娠の後期になるほど男児の増加率はゆるやかで、妊娠期間全体の合計では79年の1.46が、02年には2.21になっていた。
死産の実数は79年の8万2311人から02年の3万6978人に減り続けている。これは出産全体の3%程度で、出生率の男女比の推移にはほとんど影響していない。
正木名誉教授は「妊娠初期の胎児に異変が起きていると見なさざるを得ない。国は原因解明に努めるべきだ」と話す。 (07/02 13:59)