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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040623-00000145-mai-soci
ダイオキシン類の中で最も毒性が強い四塩化ジベンゾダイオキシン(TCDD)を効率よく分解する細菌をアサヒビールと東京大の共同研究チームが初めて見つけた。同社の関連会社の工場排水処理施設の汚泥にいた。他のダイオキシン類や石油を分解する能力もあった。研究チームは「この細菌を利用し、安価で安全なダイオキシンの無害化処理を実用化したい」と話している。
土壌中などにいるスフィンゴモナス属の細菌の一種で、KA1株と名付けられた。1リットル当たり200ナノグラム(ナノは10億分の1)のTCDDを入れた水溶液にこの細菌を加えたところ、18時間後には13%のTCDDが分解された。
TCDDより毒性が低い三塩素化ダイオキシンの場合、ほぼ同じ条件で74%分解された。また、ナフタレンなど石油に含まれる有機化合物も効率よく分解した。
菌の増殖力も強く、培養しやすかった。
ダイオキシンの無害化は、加熱分解したり化学処理する方法があるが、費用が高く、大掛かりな設備も必要になる。
このため、低濃度のダイオキシンが広く分布する土壌汚染には使いにくく、ダイオキシンを分解する細菌を土壌にまく方法が検討されていた。
しかし、これまで見つかった細菌は、毒性の低いものしか分解できない▽細菌をうまく増殖できない――などの問題点が指摘されていた。
今回発見されたKA1株は、これらの問題がなく、ダイオキシンや石油の分解に有望なことが分かったという。【江口一】
宮田秀明・摂南大教授(環境科学)の話 ダイオキシンに汚染された土壌の無害化処理の実用化に期待が持てる成果だ。(毎日新聞)
[6月23日9時4分更新]