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死亡率は4—5倍 手術 年1000件未満の病院
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040621/eve_____sya_____001.shtml
年間手術数が千件未満の病院は千件以上の病院に比べ、手術室で発生する心停止などの重篤な事態が原因で患者が死亡する率が平均四−五倍も高い傾向が、日本麻酔科学会専門部会の調査で二十一日までに分かった。
■麻酔科学会が調査
同部会は、死亡率が特に高い病院での手術を別の病院で行っていれば、年間約百四十人の死亡を避けられたかもしれないと試算している。
同学会偶発症例調査専門部会長の入田和男九州大助教授は「手術数が少なくても死亡率ゼロの病院もあるし、今回の調査は患者の重症度や手術の難易度を考慮していない」としながらも、この調査結果について「手術数が多い方が経験やチームワークを高めやすい」と分析している。
同部会は、学会認定の麻酔専門医がいる全国の七百四病院で二〇〇二年に行われた、部分麻酔や全身麻酔を使った手術約百九十九万件を分析。もともとの病気やけが、突発的な事態、麻酔や手術のミスなどさまざまな原因で手術中に心停止などを起こした結果、八百四人が手術中か術後七日以内に死亡していた。
死亡率を比べると、年間手術数が千件未満の病院は手術一万件当たり平均約十五人で、千件以上の病院の平均三−四人より高かった。千件以上の病院の間では、死亡率に差はなかった。千件未満の病院の死亡率はばらつきが大きかったが、統計処理した結果でも死亡率は高かった。
千件未満の病院は六十二病院で調査対象全体の中では約9%なのに、死亡率が特に高い三十六病院の約44%(十六病院)を占めた。入田助教授によると、千件未満の病院はベッド数二百−三百程度の規模が多いという。