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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040622-00000025-nnp-kyu
九州大学システム情報科学研究院の円福敬二教授(電子装置工学)ら研究グループは二十一日、磁気を使って体内のごくわずかな免疫反応を感知する、超高感度の免疫検査装置を開発したと発表した。従来の装置に比べて百倍の感度があり、がんやアレルギーなどの早期診断や、微量の環境ホルモンの検出など、幅広い応用が可能という。
■アレルギー診断に応用も
免疫反応は、体に異常が発生したとき、それを抑えるタンパク質(抗体)をつくって闘う防御システム。
従来の装置は血中に含まれるタンパク質と結びつく試薬に、光を発する化学物質を使っているが、研究グループが開発した装置は磁気を帯びた鉄分の粒子を使用。地磁気の十億分の一に相当する微弱な磁界を検出するセンサーや、磁気雑音が少ない反応容器などを組み合わせることで感度を大幅に高めた。
アレルギー疾患の実験では、従来の装置の限界量の百分の一にあたる〇・三ピコグラム(一ピコグラムは一兆分の一グラム)のタンパク質の検出に成功。ごく微量で結果が出るため、これまで一日かかった検査も数十秒に短縮できるという。
研究グループの濱崎直孝・同大医学研究院教授(臨床検査医学)は「例えば、これまで原因物質が特定できなかったシックハウス症候群の解明につながる可能性がある」と話す。
今後は装置の臨床応用を目指し、特定疾患の試薬の研究などを進める方針。
円福教授は「患者の特性に応じた医薬品を開発するテーラーメード医療の応用にもつながる。システムを改良すれば、さらに十倍は感度を高めることは可能では」としている。(西日本新聞)
[6月22日2時38分更新]