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ヒトES細胞:研究規制緩和を 米議員が要請
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20040608k0000e030078000c.html
【ワシントン和田浩明】米上院の過半数を超える議員58人がブッシュ米大統領に超党派で書簡を送り、多様な組織に分化する能力を持つヒトES細胞(ヒト胚(はい)性幹細胞)の研究に対する米連邦政府の規制を緩和するよう要請した。書簡送付を7日発表したファインシュタイン議員は、アルツハイマー病で長年療養生活を送ったレーガン元大統領の死去に触れ、「ES細胞の研究は、アルツハイマーなど難病の治療の鍵になる可能性がある」と語った。
書簡はレーガン氏が亡くなる前日の4日に発送され、民主、共和両党の議員が署名している。
ブッシュ大統領は01年8月に、ヒトES細胞の研究への連邦資金支出を、既に作り出された細胞株に限って認める方針を発表した。書簡は、「連邦資金の適用対象は19株に過ぎず研究が制限されている」と指摘、資金獲得が困難なため、新たな研究者の獲得も困難だと述べ、政策の転換を求めた。
ヒトES細胞研究の規制緩和は、故レーガン元大統領のナンシー夫人も強く要請している。一方、ホワイトハウス当局者はロイター通信などに、政策変更の考えはないと語っている。
毎日新聞 2004年6月8日 13時25分
遺伝子変異持つ受精卵からES細胞作製…米の民間施設
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20040610id26.htm
【ワシントン=笹沢教一】米シカゴの民間不妊治療施設「生殖遺伝学研究所」は9日、遺伝子変異を持つ凍結受精卵から、再生医療への応用が期待される胚(はい)性幹細胞(ES細胞)を作製したことを明らかにした。ブッシュ政権は2001年8月、新しくES細胞を作る研究に対する政府予算の支出を禁じており、民間の先行した動きは論議を呼びそうだ。同研究所は「疾患が起こる仕組みなどの解明に役立つ」としている。
(2004/6/11/00:17 読売新聞 無断転載禁止)