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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040607-00001064-mai-soci
肥満度の指標(BMI)や血液中の中性脂肪値が正常でも、脂肪肝の可能性のある人が男性で2割、女性で1割いると予測されることが愛知医大の各務伸一教授(消化器内科)らの分析でわかった。肝臓に脂肪が過剰にたまる脂肪肝は、高脂血症や動脈硬化など生活習慣病の入り口の症状とされ、将来的に心筋梗塞(こうそく)や脳卒中につながる恐れがある。同大の福沢嘉孝助教授は「血液検査などの値が正常でも油断は禁物だ」と警告している。
福沢助教授らは、03年度に愛知県厚生連長久手農村健診センター(山田晴生所長)で人間ドックの検査を受けた1055人を対象にした。受診者全員に腹部の超音波検査を実施、30.6%の人が、脂肪肝と診断された。
非脂肪肝と診断された人について男女別にBMI=体重(キロ)割る身長(メートル)の2乗▽血液中の中性脂肪▽同ヘモグロビンA1c――の3項目の平均値を出した。男性でBMI22.1、中性脂肪107ミリグラム(血液1デシリットル中)、ヘモグロビン4.9%、女性で同じく21.6、81ミリグラム、4.8%を「正常モデル」とした。
一般の健康診断で、BMIや中性脂肪値が正常でも、脂肪肝の可能性のある人がどの程度いるのかを推定した。「ロジスティック回帰分析」という統計処理方法を用いて、3項目の数値変化と脂肪肝の発症確率の分布を調べた。
その結果、正常モデルでも、男性は20.8%、女性は9.3%の確率で脂肪肝の可能性があることが分かった。
従来の診断基準では、BMI25以上で脂肪肝を疑っていたが、BMIは正常でも内臓の周囲に脂肪がつく内臓型肥満が増えていることと関係しているとみられるという。福沢助教授は「生活習慣病の予防のためには、診断基準を厳しくする必要がある」と話している。【吉川学】(毎日新聞)
[6月7日15時3分更新]