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(回答先: 抗うつ剤で「副作用隠し」、NY州司法当局が賠償提訴(読売) 投稿者 ネオファイト 日時 2004 年 6 月 03 日 16:16:48)
http://www.asahi.com/international/update/0603/005.html
ニューヨーク州司法当局は2日、英国の大手製薬会社グラクソ・スミスクラインが、自社の抗うつ剤を未成年者に投与した場合の安全性や副作用などに関する重要な試験情報を故意に隠していたとして、それによって得た利益の返還などを求める民事訴訟を同州最高裁に起こした。
訴状によれば、グラクソは、米で「パキシル」の名で販売している抗うつ剤に関し、未成年者に投与した場合、自殺したいと思う気分を増長させるなどの副作用をもたらす可能性があることを示す試験情報を、米食品医薬品局(FDA)や医師に公表していなかったという。
日本でも00年から発売されたが、厚生労働省は03年、18歳未満への投与を避けるよう添付文書の改訂を指示した。
米ではパキシルは成人用として認可されているが、未成年への投与を禁止されていなかったため、医師は独自の判断で処方できた。
訴状によればグラクソは少なくとも5回、未成年に対する投薬試験を行ったが、マイナス効果に関する情報の多くを隠していた。
これに対しグラクソはウェブサイトで「試験と結果の公表は責任を持って行ってきた。情報はFDAをはじめ各国の規制当局に開示されている」と反論している。
司法当局によれば、パキシルは米国で、02年だけで200万件以上、未成年用に処方された。この分だけで売上額は5500万ドル(約60億円)にのぼるという。
◇
パキシルは、脳内の神経伝達物質の一つセロトニンの減少を防ぎ、うつ病などの症状を抑える新しいタイプの治療薬。従来の薬より効き目がよく、副作用も少ないことから世界的に注目された。ところが英国の研究で、18歳未満の重いうつ病患者への投与で自殺の危険が高まることが判明している。
(06/03 16:02)