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2004.05.30
Web posted at: 12:29 JST
- REUTERS
ワシントン(ロイター) 世界の先進諸国などで近年、ぜんそくやアレルギーが増加している傾向は、抗生物質が消化器官に与える影響に関連しているとの研究結果を、米ミシガン大の研究チームが発表した。抗生物質は病気の原因となる細菌を退治すると同時に、大腸や小腸の中の「善玉菌」も殺してしまい、これが全身の免疫システムを狂わせると考えられる。
同チームでは、マウスを使って消化器内の細菌の状態と免疫システムとの関係を研究。ニューオーリンズでこのほど開かれた米微生物学会で、成果を発表した。それによれば、マウスに抗生物質を投与すると消化管の中の細菌が全体に減少し、これと同時に、肺がかびの胞子に対してアレルギー反応を示すようになることが分かった。抗生物質を与えなかったマウスには、かび胞子へのアレルギーはみられなかったという。
研究をまとめたゲイリー・ハフナグル博士によると、空気中のアレルギー原因物質は鼻から体内へ侵入するだけでなく、飲み込まれて消化器官にも入り込む。消化器官内の免疫細胞はこれに反応し、アレルギーに関わる化学物質を放出する。免疫細胞にはいくつかの種類があり、通常は互いにバランスを取って過剰なアレルギー反応を抑えている。ところが消化器官内の環境が変化すると、このバランスが崩れてしまう。たとえば、抗生物質によって通常の細菌が死滅すると、代わりに菌類などが繁殖する。この菌類が、アレルギー抑制作用のある化学物質を阻害するとも考えられるとい
う。
ハフナグル博士は学会で、「マウスで確認された現象が人間にも起きているとすれば、アレルギー増加の傾向も説明がつく」と強調した。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200405300003.html