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東北大加齢医学研究所(仙台市)の小椋利彦教授(発生生物学)らのチームが、ニワトリの
小脳の形成に重要な働きをする遺伝子を突き止め、この遺伝子を使って人工的に小脳を作る
事に成功した。
種を問わず人工的に小脳を作ったのは世界で初めて。病気などで失われた小脳の機能を修復
する再生治療の道を開く研究として、注目を集めそうだ。
小脳は記憶や感情をつかさどる大脳とは違い、主に全身の運動機能を担っている。機能を失う
と、体の平衡の維持や複雑な運動ができなくなる。
小椋教授らは、神経の発生段階で機能しているとされる遺伝子「IrX2」に注目。
この遺伝子を、発生初期段階のニワトリの神経組織(神経管)に入れたところ、約1週間後に
長さ約5ミリの小脳組織が出来上がっていた。
この小脳が正常な機能を持つかどうかは確認されていないが、小脳の機能を果たすのに必要
な5種類の細胞はすべて見つかっているという。
小椋教授は「失われた小脳を完全に再生するのは難しいが、失われた神経機能を取り戻す
再生治療につなげていきたい」と話している。