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癌を治さない、癌を造る米国医療    医療殺戮より
http://www.asyura2.com/0401/health8/msg/474.html
投稿者 寅蔵 日時 2004 年 5 月 15 日 12:08:24:8X/teMCB5Xc.E
 

投稿5
「薬をやめると病気は治る」
免疫理論の安保徹著  が最近出版されましたが、ようやくここまで言える時代
になったのかという思いですが、もう一歩進んで「薬が病気を造る」という
まで行って常識になったら、こんな資料も要らなくなるんでしょうが。
せっかく収集したので最後まで。


医療殺戮より
ーーーーーーーーーーーー以下引用ーーーーーーーー
 ガンの増大と野蛮な現代的治療法]

@00年のこと、医聖ヒポクラテスは診察中に遭遇したある病気に「蟹」Cancerと
いうけた。全身にカニのように広がるからである。ギリシア語ではkarkinOS[カ
ルキノス]右。紀元後一六四年にローマの医師ガレノスはこの病気に「腫瘍」tu
mOurという言葉をこれはギリシア語で墳墓を表わすtymbOSあるいはラテン語で
「膨脹する」という意味からとった呼び名である。

古代ではかなりまれな病気だったに違いない。聖書にも古代中国の医書『黄帝内
経』にもないからである。この病気は伝統的な社会ではほとんど知られていなかっ
たが、産業革命と伴って蔓延した。ガンによる死者は一人三〇年代のパリで死亡
者全体の二%、一九〇〇年、も四%にすぎなかった。癌の増加に伴ってそれに対
処するための「現代的」治療法が現われた。

(中略) ロバート・S・メンデルスン博士はこう述べている。

ジョージ・ワシントンの時代にはヒルを使って血を吸い出す治療が行なわれたが、
現代医学の外科手術も、将来はこれと同じように原始的で野蛮な治療法とみなさ
れるであろう」

(中略)この外科的手術は、ガンの治療法として現在米国全土で広く認められ、
国民に強要され@@治療@と呼ばれている。

手術・出血・薬品大量投薬、それに加えて訳の分からない放射線だけが頼りの
治療法。これが米国にあるドイツ流アロパシー医学の殿堂で行なわれている治療
法の実態なのである。

米国における現代医学のガン治療の殿堂は、ニューヨークに′モリアル・スロー
ン・ケタリング・ガンセンター」 [別称「……ガン研究所」] であり、この
司祭は外科医と研究者である。

モリアル・スローン・ケタリング・ガン研究所は、最初の名称を「メモリアル病
院」といった。(中略)


医者シムズとメモリアル病院

,医者」 の第一号は1・マリオン・シムズ (一八一三〜一八八三) である。
南カリフオルニ仰安官で居酒屋を経営していた男の息子に生まれたシムズは、一
九世紀版「産婦人科医」 で彼は遊び半分に「実験的手術」に手を出し、何年も
南部の黒人奴隷の女性を実験台にした。@によると、その手術は「ほとんど殺人
に近い」ものであったという。経営者連中から「これ以上うちの奴隷たちに手を
出すな」と拒否されたため、やむをえず二七歳の少女の奴隷を五〇〇ドルで買う
破目となった。彼はこのアナーチャという名前の不幸な少女におよそ二、三カ月
のあいだに約三〇回もの手術を施した。当時は麻酔がなかったので、シムズは友
人に頼んで手術中アナーチャを押さえつけておかなければならなかった。だが友
人たちもこんな経験を一、二回させられると、たいてい彼にもう協力しなくなっ
た。シムズはアナーチャを使った実験を四年間も続けた。(中略)


一人七〇年代になるとシムズはガンを専門に治療し始めた。この 「婦人病院」
 で行なわれる残忍な手術のうわさは、ニューヨーク中に広まった。またまた
「気狂い医者」の登場というわけだったのである。
そのためシムズ医師は「婦人病院」を解雇されたが、ある強力な財政的支援者の
おかげですぐに復職することになる。シムズが知り合ったのはアスター家の人々
であった。アスター家の財産は、先祖のジョン・ジュイコブ・アスターが東イン
ド会社や英国秘密情報部、国際麻薬貿易との関係で築いたものであった。

(中略)
 シムズはその後パリへ行き、フランス皇后を診察した。またのちにべルギ一国
王からレオボルド勲章を授与された。明らかに彼の厚かましさは相変わらずであっ
た。
 シムズはその後ニューヨークにもどり、新しい病院を設立する少し前にこの世
を去った。ニューヨーク・ガン病院は六九〇年代に別の支援者からの寄付金を受
けて「メモリアル病院」と改名された。そして二〇世紀の後半になると新たに
「スローン・ケタリング」という名が付け加えられた。
名前からは知る由もないが、このガンセンターこそ@@@医療独占体制の主要な
出先横関としての役割を永年にわたって果たしてきたのである。
(中略)


一九一三年五月、医者や一般の人々がニューヨークのハーヴアード・クラブにガ
ンの全国組織を作るために集まった。この組織に「米国ガン管理協会ASCCJ Amer
ican SOCiety訂r theCOntrO−Of Cancerという名前が付いたのも、当然といえば
当然だった。
名称が「ガン治療協会」でも「ガン予防協会」 でもない点に注意してほしい。

実際、この米国ガン管理協会がガンの治療や予防を優先目標にしたことなど、た
えてなかったのである。

(中略)

 社会主義的計画が実現したこの激動の年に、「米国ガン管理協会」[一九四四
年に米国ガン協会ACS American Cancer SOCietyと改称する]が設立された。当
然のことながら、設立資金を提供したのはジョン・D・@@@二世であった。
(中略)

 米国ガン協会は設立当初から、米国医師会のやり方に追随した。医師会と同じ
く「下院議会」 という理事会をもち、一九五〇年代にはこれも同じように「ニ
セ医療対策委員会」を設立した。(この「治療」ではないことに注意してほしい)

しかしこのような委員会を作りながらも、依然として米国ガン協会は、理事会が
承認していない治療法や「切る・叩く・焼く」以外のガンの治療法に対して、な
んのためらいもなく「ニセ医療」というレッテルを貼り続けていた。


●鉱山王ダグラスがもたらした放射線治療のはじまり

一(中略)
   ダグラスの先駆的な試みのため、:ユーヨークタイムズ紙までこの目新し
いガンの放射線療法を大々的に取り上げた。「ラジウム治療は誰でも無料」とい
う見出しの記事で鉱山局長は 「ラジウムはたとえ一セント分といえども金をとっ
て売るべきものではない」と宣言した。
   ダグラスはこの記事に非常に憤慨し、一九一三年十月二十四日付のニュー
ヨークタイムズに訂正記事を掲載させた。ダグラスの 「これを人類愛や慈善行
為と思うのはバカげている。私は自分の持っているラジウムを好きなように使う
だけだ」と語った言葉が引用されている。
  
  @@@と@ーネギーは、いつも「ひも付き」 でない寄付を行なう。しかし、
こうして安心させておいてから、国家を支配する陰の権力を密かに手に入れるの
である。ダグラスはわれわれに「慈善事業家」 の正体を明かしてくれた。

  (中略)

   その後、ラジウムで好きなことをするのだと豪語したジェームズ・ダグラ
スは、自分自身の治療のために何度も放射線を浴び続けた。そして一九一三年、
ニューヨークタイムズ紙が彼の話を掲載してから二、三週間後に、再生不良性貧
血のために亡くなった。

   今では医学界の権威たちは、ダグラスがラジウムの初期の発展に関わり放
射線の作用で死亡した多くの人々の一人にすぎないと信じている。そのもっとも
有名な例がラジウム発見者の妻マリー・キューリーや娘のイレーヌ∴ンヨリオ・
キューリーである。一九二二年までに]線に起因するガンのために死亡した放射
線技師は一〇〇人以上にのぼる。

 (中略)

  ●メモリアル病院ヘスローン・ケタリングが資金援助

 (中略)

●アルフレッド・P・スローン財団理事名鑑

 アルフレッド・Pスローン財団の理事会メンバーを見てみよう。

(中略)

 以上がわが国でも有数のメモリアル・スローン・ケタリング・ガンセンターの
幹事会を構成する理事たちである。このように各理事は多くの点で@@@財閥と
直接・間接に繋がっていることがわかる。


●メモリアル・スローン・ケタリング・ガンセンター監督会理事名鑑

 次にメモリアル・スローン・ケタリング・ガンセンターの「監督会」のメンバー
を見てみよう。

(中略)

 以上のようにメモリアル・スローン・ケタリング・ガンセンターの理事たちは、
@@@財閥に直接結びつくだけでなく、軍事産業、CIA、化学・製薬会社とも密
接に結びついている。ガンセンターの推進するガンの治療法が、実際に何十億ド
ルという利益を生み、同時にセンターのする@@@   」恩恵を受ける立場に
いるということは、単なる偶然ではない。しかも、一般国民はガンセンターを公
益団体だと信じているのである。実際にほメモリアル・スローン・ケタリング・
ガンセンターと米国ガン協会は、米国医師会とともに@@フェラー医療独占体制
の重要な一翼を担う機関なのである。


(●米国ガン協会の育ての親アルバート・ラスカー)

 (中略)
 

 この物語の中で重要なのは、ラスカーと相棒の医薬品販売業者エルマー・ボブ
ストが、一九四〇年代の初めに衰退していた米国ガン協会を乗っ取り、数カ月で
全米規模の巨大権力に育てあげたという事実である。
ラスカーらは広告宣伝・資金調達・事業運営のあらゆる手法を駆使し、米国ガン
協会をガン治療という新たな一〇億ドル市場における最大勢力に仕立て上げた。
そしてこの業績は@@@医療独占体制にとってもたいへん喜ばしいものであった。

 彼らは米国ガン協会にあった「ウーマンズ・アーミー」 [協会の女性からな
る一種の援軍] という地方に分散したじゃまな団体をただちに放り出し、ガン
協会の権力をすべてニューヨークに集中行界・産業界の大物たちを招き、理事会
に参加できる特権の見返りとして、各人からひとり当たり一〇万ドルを徴収した。
 このようにしてラスカーらは米国ガン協会を強力な組織に育て上げたが、その
後、彼自身がガンに罹ってしまった。一九五〇年に腸ガンの手術を受けたが、腫
瘍にメスを入れるとすぐ全身にガンが広がることなどむろん知らなかった。そし
て一九五二年に、ハークネス・@@@病棟で亡くなった。
 ラスカーは死ぬ前に「アルバート&メアリー・ラスカー財団」を創設していた
が、この財団のおかげでメアリー・ラスカーは、米国医学界でもっとも権力のあ
る女性になった。メアリーはラスカーの死後すぐに、寄付金や財団、政府ロビイ
スト、その他の組織からなるこの一大帝国を支配した。彼女の権力掌握に協力し
たのが、永年メアリーと密接な関係を保ってきた@@@の使用人アンナ・ローゼ
ンバーグであった。


●ラスカーの相棒エルマー・ボブスト

 ラスカーが米国ガン協会を米国医学界の最高の地位につけたときの相棒エルマー
・ボブストも、強大な支配権を握った。
(中略)


ビタミンを売り歩いて財産を築いたボブストは、今度はもつと値の張る薬の分野
への進出を考えて、ワーナー‥フンバート社[一九二〇年設立、本社ニュージャー
ジー州]のトップに就任した。この会社の目玉商品は口臭防止剤「リステリン」
であった。ジュラルドニフンバート自身もただの行商人というにはほど遠く、
「ランバート薬局」を美帝国に育て上げた人物であったが、その方法はもつばら
「息が臭い」ことの危険性を執拗に警告するというものであった。

(中略)

 広告の見出しはこう警告していた。「親友でさえ[口臭のことを]あなたに敢
えてくれない」。ランバートは息が臭いという症状に対してラテン語からhaごtO
Sis[ハリトーシス、口臭]という単語を引っばり出してきて新語を作った。
 (中略)
 


米国ガン協会はボブストの指揮の下に、一九四四年六月二十三日に新たな団体設
立許可書を得て、完全に再建された。職員は三〇〇人に増え、二人の宣伝屋、ボ
ブストとラスカーは全国キャンペーンを展開し、二五〇万人の 「ボランティア」
が全国を歩き回って「ガンと戦う」ための基金を募った。この募金活動に協力せ
よという命令は、常に大物実業家、社会的指導者、政治家たちから下ったため、
一般国民には選択の余地がなく、彼らに従わざるをえなかった。

 ボブストとラスカーの卓越した宣伝の才能のおかげで、毎年何百万人もの農民
たちが駆り集められ、空き缶をガラガラ鳴らしながら大通りを行進し、「大金持
ち」 のために寄付を募る、という滑稽な光景が毎年見られるようになった。

 このキャンペーンに匹敵する唯一のものは、ドイツのナチス党が基金を募るた
めに毎年行なったヴインターヒルフ・キャンペーン [冬季貧民救済事業] で
あろう。米国ガン協会の募金活動もこれと同じ系統のものであった。何百万人も
の「ボランティア」がこの募金活動にみずから身を投じた理由は、彼らの仕事や
社会的地位、家族の安全が、このマモンの神[富と物欲の邪神] に進んで生け
贅を捧げることによって保証されたからであった。この神はとりあえず「過去の
そして来るべきガンの亡霊」という仮面をつけてはいたが……。

第三章 ガン産業のボロ儲け

●米国ガン協会に関わった人々

 これよりずっと昔、一九二九年にクラレンス・D・リトルは、@@@家の指名
によって米国ガン協会の会長の地位に就いた。
(中略)

 リトルは一九四三年に、米国ガン協会がガンの研究に一セントも費やさなかっ
たことを公に認めた。

(中略)

 その後リトルは協会を去り、何年も経ってから米国ガン協会はボブストらによっ
て、もっとビジネスに徹した組織に再建された。けれども相変わらず、ガンの治
療に関して何の実質的な成果も挙げないという記録だけは積み重ねられた。

 永年、政府高官であったある批評家は米国ガン協会を批判して、ガン協会は 
「全国民を無力にさせる小児的学会」と呼ばれるべきだ、といった。しかしなが
ら、ガン協会がガンの治療法を発見できないのは、ただ結果的にそうなっている
というわけではないのである。
スローンケタリング・ガン研究所の活動にもしっかりと根付いた。おかげでこの
研究所は苦からずっと次のようなモットーを持っていた。
 「研究には何百万ドルもの金を費やせ。治療には一セントも費やすな」

 チャールズ・マッケイブはサンフランシスコ・クロニクル紙の歯に衣着せない
コラムニストであるが、一九七一年九月二十七日付の紙面でこう述べている。

  「みなさんは、米国ガン協会やガン研究の財団、もしくは他の尊敬されてい
る団体に所属するメンバーが、本当にガンを治すことに関心があるのか、と疑っ
ているかも知れない。あるいはひょっとしたら、自分たちの組織を存続させるた
めに、このガンの問題がなくならないように望んでいるのではないか、と」

 ボブストーラスカー体制の下で面目を一新した米国ガン協会ではあったが、理
事会にはいつものように@@@の仲間の面々が名前を連ねていた。

(中略)

 次に米国ガン協会の一九五人年度の理事たちは次の通りである。

(中略)


●マティルデ・」・クリムの数奇な経歴

 ナチス高級幹部とシオニズムのテロ組織「ハガナ」Haganah[ユダヤ人防衛部
隊、一九一八〜]および「イルグン・ツヴァイ・レウミ」@
[民族軍事組織、一九三一〜] とのあいだに、第二次世界大戟の終わりごろか
ら親密な関係があったという事実が暴露され、これによって世界史に新たな興味
深い 「脚注」がつけ加えられた。

 当時シオニストたちは、英国をパレスチナから追放するために活動していた。
ナチスもまた英国と交戦状態にあった。そのために二〇世紀でもっとも奇妙な政
治的同盟関係が生まれたのであった。このときドイツ国防軍諜報局Abwehrとの協
同行動を主張した中心人物の一人が、元イスラエル首相のイツハク・シャミルで
ある。
 大戦後、シオニストたちは英国に対抗する軍事力を整備するために多くの元ナ
チ党員を雇った。このナチス・シオニスト同盟の指揮者が、かつてのシュテルン‥
アロリスト団、現在のイルグン・ツヴアイ・レウミの古参兵メナヘム・ベギン 
[元イスラエル首相、ノーベル平和賞受賞者]まさにその人であった。
 ベギンの手下の一人に、テロリスト仲間にマティルデ・Jという名で知られて
いた若い女がいた。彼女はスイスで生まれたが、それは父親がなんの政治的動機
もなくただ「貧しい経済状態」 のためにイタリアからスイスに移住したためで
あった。
 この「マティルデ・1」こと、現在の「クリム夫人」は、『現代伝記辞典】 
には「遺伝学者」「慈善家」と記載されている。彼女は生物学専門研究者として、
米国ガン協会に永年勤めている。若いころ、シオニスト組織のイルグン・ツヴア
イ・レウミに参加し、団結の証しとして仲間のテロリストと結婚した。しかしそ
の後すぐにべギンのお気に入りとなり、夫と離婚した。

 ベギンはテレビ番組『シックスティー‥、ニーッツ』 に出演し、マイク・ウォ
リスに「中東の政治にテロリズムを初めて導入したのは本当にあなたですか?」
とにやにや笑いながら尋ねられたとき、力を込めてこう答えた。
  「中東だけではありません。全世界です」
 これは全世界を股にかけたテロ活動を行なうイスラエル諜報機関「モサド」 
のことを指していた。モサドの活動は、すべてCIAの資金によってまかなわれて
いる。もちろんその資金は、われわれ米国民から税金として奪ったものである。


(中略)

 


●米国ガン協会の金まみれ体質

一九七六年に、批評家たちは、米国ガン協会ACSは理事のうち少なくとも一八人
が銀行の役員であると指摘した。米国ガン協会はその年に一億一四〇〇万ドルの
金を使ったが、協会の総資産は一億八一〇〇万ドルも所有していた。一九七六年
八月三十一日現在、ガン協会の現金および出資金総額のうち、四二%にあたる約
七五〇〇万ドルが、この理事会メンバーの関連銀行に保管されていた。一九七五
年の予算報告によると、協会の管理費用は全体の五七%で、研究費は二九〇〇人
の職員の人件費よりも少なかった。

 米国ガン協会は実質的な利益を得るために、政府機関である国立ガン研究所NC
Iを支配している。(中略)


 ガン協会で二五年間科学雑誌編集者をつとめたパット・マグラディは、フリー
ライターのピーター・チャウカにこう語った。

  「医者は弁護士に次ぐ金まみれの腐敗した職業になり果ててしまった。米国
ガン協会の標語は「検診と小切手でガンを管理せよ」 である。……けれども協
会はガンを抑制していないのだから、これはウソだ。

   この標語はガン協会がもっている科学的・医学的・臨床的な認識の延長上
にある。協会の科学・医学部門では、とても本来の科学研究など誰もできない。
彼らは金の儲け方を知っているという点ではすぐれた F専門家』 であるが、
ガンを予防する方法、患者を治す方法など知ったことではない。逆にそれどころ
か、革新的な治療法には道を塞いでしまうのだ。

  米国ガン協会の予算は、寄付金を得るために最高の 「芝居」を見せる研究
者や、寄付金提供団体の中に友人がいるような科学者の懐に入るのである」

 これはおそらく、あなたの寄付金が米国ガン協会でどのように使われるかを端
的に示す、もっとも信頼しうる発言であろう。すでに指摘したように、一般大衆
が施しを与えている相手は、「大富豪たち」なのである。富豪たちは集まった寄
付金を自分自身や友人たち、好んで利用する非課税の団体でどのように山分けす
るかを心得ている。このような非課税の団体は多くの場合、寄付金を受け取る資
格のない身内に金をわたすための隠れ蓑になっているのだ。


 米国ガン協会の理事たちはニューヨークの 「特権階級」 つまり「ジェット
族」 [ジェット機で世界各地の保養地・行楽地巡りをする超有閑族] の中か
ら選ばれる。小説家のトム・ウルフによって「上流階級の過激派」radica−chic
と茶化された、流行最先端のパーク・アベニューに群がる人々である。かつては
黒人間題が流行の最先端だったが、今では同性愛とガンだというわけである。

 このグループは、事あるごとに、「同情と心配」からやむにやまれず活動をし
ていると宣伝するが、使うのはいつも他人の金で、自分の財布はいつも尻に張り
付いたままである。
 これと同じ手合いが、全国放送のニュース番組でわざとらしく大袈裟に同情し
てみせるアナウンサーたちである。彼らはホームレスを取り上げたり、アフリカ
であろうとどこであろうと、ハエのたかった写真映りのよい犠牲者のいるところ
ならどこへでも飛んで行って飢餓の状況を取材したりと、手を変え品を変えて夜
な夜なわれわれを楽しませてくれる。
これら「ジャーナリスト」たちはみずから年間何百万ドルもの報酬を得ながら、
被害者に小銭を恵んだなどとは、一度も聞いたことがない。


 ご同様に倫理観の欠如している良い例は、政治家ではデブで年寄りのプレイボー
イ、@@ィー上院議員である。ハリウッドではこれまた太っちょの@ザベス@@
−ラーである。

 マティルデ・クリムは、今では新たに設立された「米国エイズ研究財団」を裏
で支配する背後霊のような存在となっている。彼女はハリウッドでの強力な人脈
を武器に、エリザベス・テーラーをはじめとする映画スターたちから、自分の事
業のために莫大な基金を容易に集めることができた。このエイズ財団の最初の理
事会メンバーには、古くからの友人であるメアリーエフスカーにも声を掛けた。
メアリー・ラスカーは、現代の「広告の天才」ジェリー・デラ・フエミナにカネ
を積んで、コンドームの配布と使用を広めるという、彼らにとっては「おいしい」
全国宣伝キャンペーンを展開した。

 メモリアル・スローン・ケタリング・ガンセンターに寄付することは、ニュー
ヨーク社交界では常にもっとも「おしゃれな」慈善行為であり、確かにたいへん
な効果があった。(中略)

●詐欺まがいのガン研究

 「ガンに対する闘い」は@@@医療独占体制によって完全に支配されているた
め、ガン研究の助成金はいつも単なる詐欺にすぎない研究にばかり交付される。
皮肉屋の中には、米国ガン協会は研究者が「私は決してガンの治療法を見つけま
せん」と誓約書にサインした場合にのみ研究助成金を支給するんだ、と茶化す者
もいるほどだ。

 世間にはまだ氷山の一角しか現われていないが、「ガン研究」なるものの大部
分は試験データを捏造したインチキであるという確かな証拠が、いままでに数え
切れないほど暴露されている。

 有名な一件としては、国立ガン研究所NCIが九八万ドルをボストン大学のある
研究者に支給したところ、その後この研究者が試験データを改ざんした罪で解雇
される、という事件があった。

 またこれも良く知られている事件だが、権威ある当のメモリアル・スローン・
ケタリング・ガンセンター自身で、あるガンの実験結果を「立証する」ために、
試験用のマウスにさまざまな色を塗るという事件が起きたことがある。スローン
・ケタリングのウィリアム・サマリン医学博士は、ガンの皮膚移植が成功したよ
うに見せかけるためにマウスにペンキで色を塗った事実を認めたのである。


 国立標準局NBSは次のように報告している。

  「科学者が雑誌に載せた記事の数値データは半数以上が信用できない。なぜ
なら、このデータを当の科学者が正確に計ったと証明する証拠は、どこにもない
からである」

このような警告を受けて、政府は実地調査のために科学論文の著者三一人にアン
ケートを送り、データの提出を要求した。その結果一二人が、データは「なくなっ
た」とかあるいは「たまたま捨ててしまった」と答えて来たのである。
研究者とはなんと物を紛失する職業であろうか!

一九八八年一月十七日テレビ番組ヲックスティー・ミニッツ』が「事実はデッチ
上げだったというタイトルで、先進科学研究者について手厳しい暴露を行なった
が、おかげで全米の科学者たちは国民の信頼を失ってしまった。
(中略)

『シックスティー・、ミニッツ』は、米国で行なわれている科学研究の一〇%か
ら三〇%は完全にデータを捏造しており、その理由は「研究助成金獲得」競争に
勝つためである、と報告した。助成金の申請を本気で検討してもらうには、科学
者たちは自分の研究に「画期的な」成果があると主張しなければならない。助成
金はたいてい何百万ドルにものぼり、科学者自身にとって決してくない金額だか
らである。


ある科学者は『シックスティー・、ミニッツ』のインタビューに答えて言った。
「医学雑誌の論文を読んで信用するのは、私ならよくよく考えてからにする。……
それは不正な詐欺まがいの報告だからだ」

 そういった科学者の不正の真にある原因は、医学が本当に進歩してしまうと、
超富豪たちの利益が危機にさらされることになるからである。

すなわち研究データが捏造されればされるほど、年間ドルいやそれ以上の収益を
挙げている医薬品が、市場から消える危険性がそれだけ減るというである。国に
おける医学研究の大がかりなごまかしは、ほとんどすべて@@@医療独占体制と
支配下にある製薬会社の圧力によるものである。

製薬会社は新薬の認可を得るために、念入り造した「試験データ」を食品医薬品
局に提出する。しかもデータでは、肝臓・腎臓障害や敦死き起こす有害な副作用
は巧妙に隠される。さらに医療独占体制は大学を支配して、ロボットのように忠
実な下僕たちを養成する飼育場にしている。

これらの下僕たちは、助成金を獲得するため、あるいは楽な職に就くためなら、
どんなにい行為にもみずから進んで甘んじるようになる。研究捏造の長い歴史は
すでに慢性化し、これ下僕たちをおとなしく言うなりにさせておくための理想的
な「パナマ帽」すなわち操縦装置にている。

 このようにして控遺かいざんされた試験データがたいてい、新薬認可の根拠に
なっていることを考えると空しい限りである。
その一方でFDAは、既存医療産業を保護し、彼らがすでに時代遅れで薬効疑わし
い万能薬や治療法でさらに利益を上げ続けることを許している。
(中略)


 スローン・ケタリング・ガンセンターに追従する者と逆らう者家たちは、
メモリアル・スローン・ケタリング・ガンセンターは、自分たちのお気に入りの
方法を研究するだけで、ガンの予防については実際なんの研究もしていない、と
指摘して

ここの研究者たち[だけでなく現代医学]は、ガン細胞の増殖の原因は細胞のみ
にある、という前提に立っているが、この前提がおそらくは誤っているのだ。し
かし、これが化学療法をも含めた、すべての研究の基礎になっているのである。

  ・・@@には、細胞は外部からの感染や圧力に対して反応しているだけであっ
て、細胞自体に問題があるわけではない。

けれどもスローン・ケタリングの方法は、ガン細胞を正常細胞にもどす「魔法−
のような薬、すなわち抗ガン剤を見つけようといつまでもしつこく追いかけてい
る。

  剤には、細胞の成長を阻害するアルキル化剤も含まれる。アルカロイドなの
で、細胞の有@細胞分裂を妨害するためである。

−ン・ケタリング・ガンセンターは、抗ガン剤が免疫系を刺激することで逆にガ
ン細胞の増してしまう可能性についても無視している。
免疫反応は、人体が病気と戦うための正常な反応である。

 (中略)
 

・ン・ケタリング・ガンセンターの 「科学者たち」は、このような高額で苦
痛を伴い、しかり役にも立たない方法にまるで宗教儀式のように固執しながら、
その一方では食事や栄養、@を使ったさまざまなホリスティックな[総合的・自
然的]治療法に対しては、終始一貫し、攻撃する高姿勢を保ち続けている。

衛生研究所NIHのミュリエル・シムキン医学博士は、ガンについての内部向け教
育資料でこう書いた。
「食事療法のみによるガンの治療は、ニセ医療の領域である」

 これとは正反対の事実を示す証拠が続々と出てきたため、米国ガン協会は一九
八四年に特別リポートを発表し、ガンを防ぐための次のような養生法を呼びかけ
た。
一、肥満を避ける。
一、全摂取カロリーのうち脂肪分の占める割合を三〇%までに押さえる。
一、食物繊維の多い食品を多く取る。
一、ビタミンAとビタミンCの多い食品をたくさん食べる。
アブラナ科の植物や青菜などを食事に取り入れる。
 アルコール飲料をなるべく控える。塩漬けや燻製、亜硝酸塩の添加された食品
はなるべく摂らない。

筈に良識ある養生法である。しかしながら、米国ガン協会や国立衛生研究所は、
その後このような方法をとくに強調することなく、多くの医者たちも担当のガン
患者に対してこういった方法をすすめることはない。

  レアトリルをめぐる攻防

′協会は、今日に至るまである「妖怪」につきまとわれてきた。それは「レアト
リル」という物質である[アンズの核から取れるビタミンB17を含む物質で、ア
ミグダリンともいう

/・ケタリング・ガンセンターの所長を永年つとめたルイス・トーマス博士は、
一九七五じにガン協会で開かれた科学記者のためのセミナーでこう述べた。

ノトリルはガンと戟うためにはまったくなんの価値もない」

口とは正反対の研究結果が、当のスローン・ケタリングの研究月によって示され
ていたのその成果はセンターによって揉み消されていた。@問の試験の結果、レ
アトリルはガンに対して無効であることが明らかになった」

:ケタリング・ガンセンター所長のロバート・グッド博士も一九七四年一月に
「現時点でノトリルがガンに効果があるという証拠はない」と述べた。しかし当
のセンターの科学者が明究では、これとは正反対の結果が出ていたのである。

(中略)


▼研究所で早くからガンを研究し、一九七一年からスローン・ケタリングにつと
めた杉浦)、動物実験により、レアトリルがガンに効果があることを証明する注
目すべき研究成果化。一九七三年六月十三日、九カ月間におよぶレアトリルを使っ
た実験の後で杉浦博士は、」
 「実験の結果、アミグダリンはマウスの転移性肺腫瘍の発現を著しく抑制する
ことが明らかになった」

この結果は一九七四年一月十日にスローン・ケタリング・ガンセンターから公表
されたが、所長のロバート・グッド博士は「まだ結論を出すには早すぎる」とし
て、この結果を否定した。
   ガンセンターの広報担当局長だったラルフ・モス博士は、杉浦博士の成果
が正真正銘の大発見であり、スローン・ケタリング・ガンセンターがガン研究で
異常に成果を上げていない状態から脱却できる喜ぶべき成果であると考え、一九
七七年十一月十七日、ニューヨークのヒルトン・ホテルで記者会見を行なった。
けれどもガンセンターは、研究所の成果を公表したモス博士を賞賛するどころか、
その翌日に彼を解雇した。

 モス博士はその後、スローン・ケタリング・ガンセンターにおける多くの矛盾
を暴露するすぐれた著書『ガン症候群」を著わした。この本は彼を追い出した連
中への恨みにとらわれることなく、事実に忠実に基づいて書かれた本である[モ
ス博士の別の著書には邦訳『がん産業』がある]。

 エルマー・ボブストはニクソン大統領就任のために極めて重要な役割を果たし
たので、ニクソンを説き伏せてカネのかかる新しい 「対ガン戦争」計画をほと
んど問題なく承認させた。ボブストにあおられて、ニクソンは一九七一年に「国
家対ガン法」NatiOロa−Cancer Act に署名し、おかげでベセズダにある国立ガ
ン研究所NCIは、融通の利かないお役所に生まれ変わってしまった。
   その後一五年間にわたり、国家対ガン法によってさまざまなガン研究プロ
ジェクトに、一〇〇億・・(中略)

 国立ガン研究所は二五〇〇万ドルの助成金を受け「国立化学療法サービスセン
ター」を一九五五年に設立した。むろんガンの化学療法を促進するためである。
一九六九年十二月九日付のニューヨークタイムズ紙は全面広告で「ガン治療はま
もなく実現する」と宣言した。記事は、一九七六年までにガンの治療を「明らか
に実現できる」と約束していた。

 しかしその後、「大統領国家ガン諮問委員会」 の委員長は報告書を提出し、
国家対ガン計画の最初の五年間が失敗だったことを認めるにいたった。
計画が始まってから年を追うごとに、ガン患者数が増加していたからである。一
九八五年までには、年間のガン患者発生数は、四八万五〇〇〇人に達していた。

 以前、四万三〇〇〇人以上の人々がニクソン大統領に対して、国立ガン研究所
にレアトリルの試験を実施させるよう要求したことがあった。このとき、ベノ・
シュミットが試験を担当する科学者チームのメンバーを選考したが、選ばれたメ
ンバーはレアトリルに猛反対で有名な科学者ばかりであった。シュミットは試験
結果の公表を要求されると、「科学者たちの誰も私に試験結果を見せてくれなかっ
た」と答えたものである。もしも、レアトリルがガンに効果がないという結果が
出ていれば、科学者たちは大喜びでさっそく結果を公表したであろうに。


 その後もレアトリルに対する攻撃は全国規模で行なわれた。ロビイストのチャー
ルズ・オフソは、カリフォルニア州サクラメントでレアトリルに反対するロビー
活動のみを専門に行ない、年間二万五〇〇〇ドルの報酬を受けとっていた。

 薬局の店主は、レアトリルを推薦する本を店に陳列した場合、本を撤去するま
で会員の医師からの処方箋を出さない、との通告を米国医師会から受けた。


@@三年以来、連邦取引委員会F↑Cも、レアトリ〜を支持する書籍を出した出版
社に圧力をげている。さらに政府は法律でレアトリルの州間輸送を禁じただけで
なく、なんと、それを/る本の輸送まで禁止したのである!

カイロプラクティックの後は、レアトリルが医療情報統制協議会CCHIによる組織
犯罪的テロ最重要標的となった。

これは米国ガン協会ACSと米国医師会AMA、食品医薬品局FDAたよる陰謀であった。
レアトリルが公然と話題になることを阻止するために、検閲と脅迫に事さながら
の攻撃が続いた。
あるテレビ局が、レアトリルについて賛否両論を聞こうと討論−企画したが、突
然中止になった。レアトリルがガンに効くことを証明した実験結果は、弾圧そ、
決して一般には公表されなかった。′ふり構わぬレアトリルへの攻撃は、いった
い何だったのか? 

それはほかでもない、ただたためであった。@@@医療独占体制の利益にとって、
レアトリルは最大の脅威にほかならなかったからである。


  ・残忍なガン手術

ぞのガン治療には何千ドルもかかる。スローン・ケタリング・ガンセンターが
「研究」に年▼00万ドルも使う一方で、付属のメモリアル病院はベッド一床あた
り一日四七〇ドルを請求一〇日間も入院すると、ベッド代だけで五〇〇〇ドル近
くになり、さらに看護代や治療費と椚途四〇〇〇ドルを請求される。

フォルニア大学バークレー校の医療物理学教授ハーディン∴ンエームズ博士は、
一九六九年ガン協会主催の科学記者会議で演説し、「もっとも症状の重いガン患
者はたいてい 『手術不診断され、故意に治療をせずに放ったらかしにされる」
と暴露した。または緩解した症例はもともと治癒率の高い 「甘い」症例である。

けれどもジェームズ博士ように報告している。

症状が重いために放ったらかしにされた患者の方が、症状が軽くて治療を受けた
患者よりも、後の生存期間は長くなっている」


ジェ−ムズ博士のこの暴露発言をよそに、依然として医療機関では、自分たちが
治療できる患者選んで治療し続けた。(中略)


 フ・モス博士は、この病院でよく使われる手術方法のいくつかを公表した。ま
たは頚部にあるガンは、「コマンド」と呼ばれる手術を受ける。この名称は、第
二次世界に奇襲部隊が得意とした戦闘方法から名づけられたもので、患者のあご
を完全に取り去ってしまう方法である。
膵臓ガンは、腫瘍のある腺の周辺組織をほとんどすべて切除する。しかしこの治
療治にもかかわらず、五年生存率ほ手術を受けない場合と同じでわずか三%であ
る。


九実年アレックス・ブラウンシュワイク博士は「臓器全摘除術」と呼ばれる手術
法を開発しこの方法は直腸、胃、膀胱、肝臓、尿管、すべての内生琴骨盤底と壁、
膵臓、牌臓、大腸、の血管、これらすべてを切除摘出するものである。(中略)

‥人間モルモット実験の数々

  ・・このような「気狂い医者」症候群の事例を記録していくと、数冊の本が
出来上がるだろう。米国議会の特別報告書に、三〇年間におよぶ三一件の「人間
モルモット」実験を追跡・調査したもある。委員会の委員長をつとめたウッドワー
ド・D・マーケイ (民主党、マサチューセッツ州)は、この委員会の調査結果
は「良心に衝撃を与え、医学研究史上の汚点を意味する」と述べる。

別報告書によると、

(中略)

 これらの実験から「気狂い医者」たちがどれほどの興奮と快感を感じたか詳ら
かではないが、実験のあとになっても、国民のガンの発生率は変わらないか、あ
るいはかえって増加した。

 下院議員のウィドナーは次のように指摘した。
  「私の目に留まったのは、二〇年前の一九五七年にもガン患者は現在と同じ
三人に一人の割合で治癒していたことを示すデータであった。私は疑問に思った。
ガン研究に捧げられた莫大な資金と労力にもかからず、なぜ治癒率が昔と変わら
ないのだろうか」、と

 このような批判があったにもかかわらず、国立ガン研究所NCIは依然として、
無意味な研究プログラムのために何十億ドルもの資金を浪費し続けた。

たとえば、テンピにあるアリゾナ州立大学のジョージ・R・ペティットは、ガン
研の研究の一環として二五万匹の咲から化学物質を抽出し、六年の歳月と一〇万
ドルの研究費を費やした。しかし、これといった成果は何もなかった。

●対ガン戦争の資金集めと使途

また別の研究者たちは、「対ガン戦争」が儲かる戦争であることに気づいていっ
た。(中略)

●発ガン性科学物質とガンの科学療法


一九八二年、アラン・ソナンシャインは『警戒せよ! −健康を脅かす米国ガン
協会』というタイトルの本を著わして、人々に警告を発した。
一九五五年、ガン協会は権力抗争の末、全米研究会議NRCのすべての研究プログ
ラムを引き継ぎ、新たに全米の病院と大学の代表からなる「科学諮問評議会」を
設立して華々しいクーデターを成功させた。

 サミュエル主プスタイン博士は著書ガンの利権=@@の中で次のように述べて
いる。
 「米国ガン協会の幹部役員たちは、一定のタバコの書からガンを予防すること
に無関心だっただけではない。人々は生活環境や職場で発ガン性化学物質にさら
されている。ところが、それを防ぐために必要な規制の制定に、協会は敵意剥き
だしとまではいわないが、少なくとも無関心だった。
こうした評判を助長してきたのは、役員たちの責任である」エブスタインによる
と、米国ガン協会は赤色二号、↑RIS[アシドース(血液が酸性に傾く症状)の
補正に用いるトリス媛衝液]、DES[ジエチ〜スチルベストロール、前立腺ガン
に内服静注する卵胞ホルモン剤]のような発ガンの可能性のある化学物質を規制
することに反対している。また水質浄化法の制定に反対し、ガンの原因は環境で
はなく患者の側にあるとしたのであった。


 環境保護局EPAの発表によると、米国では室内の汚染物質が原因で年間六〇〇
〇人がガン死しており、三八〇〇万人が安全基準を越えた鉛や塩素副産物その他
の有毒物質を含む水を飲んでいる。
 DES(ジュテルスチルベストロール)は、一九四〇年から一九七〇年代初期ま
で広く使われてきた合成女性ホルモン剤で、流産防止のために医師によって日常
的に処方されてきた。この英誌作用について一度も試験されたことはなく、どん
な副作用があるのか誰にもわからなかった。結局、シカゴ州立大学医学センター
の学生が、豊防止にはまったく効果がないだけでなく副作用があることを明らか
にしたが、DESの使用は禁止されなかった。
 一九七二年、DESの使用がおよぼす長期間にわたる影響が、明らかにされ始め
た。処方された@が乳ガンになったり、その母親から生まれた娘に@ガンおよび
性器の奇形・異常が見られたのである。さらに肝臓障害につながる場合もあった。
(中略)

ラウシヤー博士は国立衛生研究所による化学療法プログラムは、「全米だけでな
く世界中のガン患者に有効な治療を提供してきた」と断言した。
この言い分に対して、国立衛生研究所の@化合物部長のディーン・バークは次の
ように反論した。

 「実際には、食品医薬衛生FDAによって@@@ 抗ガン剤のすべては、ラット
やマウスの実験によると、著しい免疫抑制作用をもたらす有毒性と高い発ガン性
をもっている。そのため抗ガン剤それ自体が、逆にさまざまな臓器にガン腫瘍を
作り出すのである」

 こうした反論があるにもかかわらず、ラウシャ一博士はその後、大統領国家ガ
ン諮問委貞会の委員長に任命された。

 抗ガン剤の副作用は、治療を受けた多くの患者によって生々しく描写されて
きた。激しい吐き気、脱毛、急激な体重減少など数多くの不都合な症状である
。(中略)


●有害なガンの放射線治療

(中略)、放射線はガン治療の選択肢の一つとしていまだに残されている。一九
七九年七月四日付けのニューヨークタイムズ紙は、メモリアル病院ではガン患者
の七〇%に引き合いに出された。

ジェーン・ブローデイは、放射線治療を施し、年間五〇万ドルの治療費を受け取っ
ている、と報じた。現要は年間に@一〇〇〇人に外科手術を、六万五〇〇〇人に
放射線治療を行なっている。
 一九八〇年、メモリアル病院は四五〇万ドルの費用をかけて、すべての放射線
治療設備を一新したが、放射線治療が人体への影響から見て恐ろしい治療法であ
ることに変わりはない。


一九二七年、自分がガンに侵されていることに気づいたロンドン病院の一流外
科医パーシー・ファーニパル博士はみずからの体験から、一九二八年二月二十六
日にブリティッシュ・メディカル・ジャーナル誌に祈りにも似た気持ちを書き記
した。

 「放射線治療による悲劇は日常茶飯事となっている。ガン放射線治療の真実を
公表することは、 厚生大臣にとってはみずからの名誉を汚すこととなり、この
人体を破壊する物質で途方もない治療費を請求している既得権益者たちにとって
は恥辱となる。
 私は私にとって最大の敵、すなわち六カ月以上におよんだ放射線による神経炎
と筋肉痛の地獄をもう二度と味わいたくない…‥・。私自身の体験を書いたのは、
最適な治療法を決めるために、すべての要素を十分に検討してほしいという私の
願いからである」

ファーニパル博士は、その後まもなく亡くなった。しかし彼の訴えもガンの放射
線療法を止めさせることはできなかった。


ガンで亡くなった元上院議員のヒューバートハンフリーは、放射線治療の宣伝
のために頻繁に一九七七年に米国ガン協会の副会長ホーレブとのフリーを「現代
医学の放射線療法の恩恵を受けた著名人」と紹介している。

実際この 「恩恵を受けた著名人」は、死ぬ前には放射線治療に完全に幻滅して
いたのだが、彼女はこの事実を適当にごまかしている。

(中略)

  「健康に見えた人が私たちの目の前でぶるぶる震え、悲痛な吐き気に悩まさ
れるのを見るとき、私たちはほとんど救われない気がする。……成功は劇的だが
まれである」

●ガンの原因

 ガンに罹る原因としていつも無視されてきた要因の一つに、非日常的なスト
レスがある。われわれはみな、日常生活において毎日ストレスを受けているが、
普段はなんとかうまくそれに対処している。しかし突発的あるいは長期間におよ
ぶストレスは、われわれが対処しきれないほどの過度の緊張と疲労を身体に与え
る。

 このことは今日ではとくに言えることである。なぜなら邪悪な影の勢力が、た
だ「慈悲と愛護の精神」に基づいているとわれわれに信じ込ませながら、われわ
れの接するすべての情報を架空のプロパガンダで毒しているからである。

 著述家のモーリー・ロバーツは一九二六年、ガンに関する驚くべき仮説を発表
した。ロバーツは英国の科学者で、どの学会にも属さず一人で研究していたため
に、その学説はほとんど無視されてきた。彼の「器官万能主義Organic Materia
−ism」理論の要点は、次の通りである。


  「悪性腫瘍とその発達について。悪性腫瘍は高いレベルの細胞分化から低い
レベルの上皮細胞の増殖へのエネルギーの転換である。この細胞は刺激に対して
反応せず耐えるだけで、かろうじて分化するにすぎない。典型的なガン腫である
基底細胞上皮腫は、人体でもっとも単純なタイプの細胞増殖である。この腫瘍は
からだの表面の皮膚と同じように寿命が短く、分化することができない。

  ガン腫瘍に侵された組織は、腫瘍があるために分化することができなくな
る。なぜなら低いレベルの細胞増殖にエネルギーを奪われてしまうからである。
ガン腫瘍は組織内の低レベル細胞増殖のコロニーである。ガン細胞はそれ自身は
からだに何の有効な働きもせず、みずからの住家を求めて体内を移動する。ガン
細胞は集まると、どこでも高レベルの細胞から栄養を盗み取り、そこに集まって
からだの他の器官と同じように細胞コロニーを形成する。これらの器官は栄養の
供給を止められて栄養不良になり、ついには組織が死んでしまう。

   これを社会にあてはめると、現代国家とはより分化した高度の人々を犠牲
にして、より低い多くの非生産的かつ貧弱な分化の有機組織体を助けるために重
税を課せられる。組織の低レベル細胞が高いレベルに分化した細胞を殺すのとちょ
うど同じように、は絶え間なく増え続ける重い負担のために早死にしてしまうの
だ」


また、ロバーツはこう質問している。
 「さらに一歩進めて、現代社会がガンに侵されている理由は、下皮細胞すなわ
ち低いレベルの集団に、より高い役割を求めるような社会科学[つまり社会主義
理論]が発達した結果であるといえないだろうか?」


モーリー・ロバーツは、組織の発達について次のような仮説を提示している。

まず元になる組織の排泄細胞コロニーの周囲に、他の細胞が集まり始め、その後
組織にとって有毒な分泌液を放出し始める。組織はみずからを守るために、ちょ
うどそのころには組織の一部になり、分泌液が効果を表している細胞コロニーの
回りに、大急ぎで防護壁あるいは他の細胞巣を形成する。

ロバーツはこの仮説を「人体の組織発達理論」と呼んでいる。食物がガンにおよ
ぼす影響は、今もなお、真剣に研究される必要がある。その研究資金としては、
国立ガン研究所NCIと@@@家が何十億ドルも無駄な研究に費やしてきた資金を
当てればよい。
すでに一八八七年に、ニューヨーク州オー〜バニーに住む内科医のイープライム
・カッター博士はガンの食事』という書物を著し、その中で「ガンは食物が原因
の病気である」と述べている。

 ヒポクラテスは「ディアイティア」diaitiaという造語を作ったが、これは
「生活法」 すなわちどんな食事をするかという意味であった。「meat」[肉]
は、昔は「毎日の食事」 という意味で、オート麦・大麦エフイ麦・小麦や果物
・ナッツ類を表わしていた。meatという言葉の意味の混乱は、聖書の翻訳過程で
起きた。『創世記』 にはこう書かれている。

  「見よ。私は全地のおもてにある種をもつすべての草と、種のある実を結ぶ
すべての木とをあなたがたに与える。これはあなたがたの食物meatとなるであろ
う」

 ヒポクラテスは、「医師はまず初めに患者が何を食べたか、そしてだれが食べ
物を与えたかを調べるべきである」と教えている。


 レアトリルをめぐる論争は現在、それがニトリロサイドと呼ばれる物質である
という事実をめぐって、争われている。一九五二年、生化学者のアーネスト・A
・クレブズ二世博士は、ガンがニトリロサイドの欠乏によって起こることを発見
した。この物質は自然界では一二〇〇種以上の食物や植物に含まれている。

 動物は普通、ニトリロサイドを含む草や他の植物を本能的に見つけ出して食べ
ている。しかし、人間が同じことをすると、連邦政府の役人によって襲撃されて
しまうのは、すでに述べた通りである。


 発ガン物質や放射線、日焼けによるガン発症は、その人の栄養素が不足してい
るために起こると確信している研究者たちもいる。

これら栄養学の専門家たちは、次のように主張する。
  「コールタール[動物実験で腫瘍を作るために塗布する]がガンを発生させ
るのでもなく、太陽光線が皮膚ガンを作るのでもない。太陽の働きで皮膚がこの
ような状態になるのは、むしろ砂糖や脂肪分・乳製品を過剰に摂取している人た
ちである」

 太陽光線は、からだを酸性の状態に傾けるため、これらの物質が皮膚の表面
に上がってきて炎症を起こし、腫瘍発生の引き金となるのである。熱帯地方の人
々は、強い太陽光線に晒されているにもかかわらず、皮膚ガンに罹ることはめっ
たにない。それは肉や脂肪をほとんど食べないからである。

 また日本で民間人に対して原子爆弾が落とされたとき、脂肪や肉の多い洋風の
食事をしていた人々は死んだが、玄米や自然塩・味噌・野菜といった伝統的な食
事をしていた人々は、同じ量の放射能を浴びても、放射能の被害をほとんど受け
なかったことがわかっている[長崎の医師、秋月辰一郎著『死の同心円』講談社
刊、参照]

 専門家の中には、「患者が発する一定の臭いでガンを早期の段階で見つけるこ
とができる」と言う者もいる。それは排泄物の臭いである。またガンの場合、皮
膚の色が緑色がかるので判断できると言う人もいる。


 米国人の男性に前立腺ガンが増加しているのは、贅沢な食事すなわち卵や肉・
乳製品・精白小麦粉で作った食べ物を頻繁に食べる結果であると考えられる。勧
められる治療法は、果物とコメの食事である。これは血圧を下げるための食事療
法と同じで、デュ@@ク大学で永年行なわれている治療法である。
 牛肉は前立腺ガンおよび大腸ガンの患者にとって、とくに危険であると言われ
ている。


栄養学者は、ガンは進化の過程を逆行する状態をあらわし、細胞が分解あるいは
より原始的な植物細胞のよぅな状態に退行することであると信じている。これは
前述したモーリー・ロバーツの理論とある点で一致している。

 全米の大学医学部で栄養学の講座があるのはわずか四%にすぎない、という事
実は注目に値する。これは医薬品に異常なまでに執着し、ホメオパシー(同種療
法)やホリスティック(総合的)な医学を妨害して、アロパシー(対症療法)医
学に肩入れする、@@@医療独占体別の姿勢を反映している。

●逆効果のガン治療

 ノーベル賞[生理医学賞]受賞者のジェームズ・ワトソンは、マサチューセッ
ツエ科大学でガンに関するシンポジウムが開かれたとき、次のように述べた(一
九七五年三月九日付ニューヨークタイムズ紙)。
 「米国の議市民はガンに関して巧妙に騙されてきた。……眠り薬を飲まされて
浮かれ騒いでいたようなものである」

一九七五年一月、研究者のチャールズ・C・エドワーズ博士は、保健教育厚生省H
EW長官に対して、「対ガン戦争」の真には政治的な意図があり、資金の浪費が前
提となっている」という手紙を送った。

 フランスの著名な腫瘍学者リユシアン・イスラエル博士は、「ラジウム 
[放射線] 照射の効果は多くの場合、まだ証明されていない。……事実、その
効果を確認する決定的な試験はいまだかつて行なわれていない」と述べている。


 イスラエル博士は、放射線治療は「痛み等を軽減するための姑息な手段で、
本質的には単なる気安め」であると言っている。またさらに、「最近の研究で、
放射線治療を受けた場合の方が、受けなかった場合よりも、ガンが転移する頻度
が高いということがわかったため、医学界は混乱に陥った」と指摘している。

つまり放射線治療はガンが広がるのを逆に促進するということである。

 ガンを取り除くために腫瘍にメスを入れると、かえって体中にガンが広がっ
てしまうということは、かなり以前から知られていた。ガン腫瘍があるかどうか
を調べるための試験切除は、その手術自体が腫瘍を致A叩的なものにしてしまう
のである。

 このような事実があるにもかかわらず、米国ガン協会はガン治療としては失敗
したこれらの方法をすべて支持し続けている。協会は二〇年間にわたって有名な
「ガンの七大警告信号」を繰り返し大衆に宣伝してきた。けれどもその中には環
境中の化学物質は含まれず、食品医薬品局の警告したコールタールや毛染め剤も
軽視している。

一九七大年、米国ガン協会は新聞に「緊急報告 − 乳房]線撮影の利益と危険
性」という記事を発表した。

 ジョン・ベイラー博士はハーヴアード大学公衆衛生学部の教授で、国立ガン研
究所NCIの発行する権威あるキャンサージャーナル誌の編集者でもあるが、この
協会の記事を読んでゾッとした。彼はガン研の所長代理ガイ二lユーエル博士に
次のような手紙を書いた。

  「私は大きな災厄の種になる問題に気づきました。……『緊急報告』自体が
まったくのたわごとで、その内容に重大な誤りがあります。そのため乳房]線撮
影を避けるべき多くの女性に、はなはだしい危険をもたらすことになります」

 しかし米国ガン協会は、ニューヨークにあるすべての病院と一万五〇〇〇人
の医師にこの記事を配布した。

 女性が繰り返し]線を浴びることの危険性はよく知られているにもかかわらず、
米国ガン協会はいまだにガンを「検査する」ご自慢の方法の一つとして、毎年乳
房]線撮影を受けるよう強く勧めている。
ジェーン・ブローディの著作『ガンと戦って勝てる』も、この乳房]線撮影やガ
ン協会が支持するその他の多くの方法を推薦している。

 さらに米国ガン協会は、女性の乳ガンに対して乳房を完全に切除する「根治的
乳房切断術」を強固に支持している。この手術はひどく残酷な上に効果もないこ
とから難色を示す医師が多く、英国、フランス、北欧諸国を含む大部分のヨーロッ
パの国々と、隣国のカナダではずっと以前に廃止されている[日本ではいまだに
標準的な治療法として実施されている]。

一九七五年、ローズ・カトナーが『乳ガン』というすぐれた著書を著わして、根
治的乳房切断術を批判したとき、ガン協会はこの本を掲載することも推薦するこ
とも拒否した。


●患者を救ったガン治療法への弾圧

 連邦準備制度が「自立的」であるのと同様に、国立ガン研究所を「自立的な」
組級にすることが、エルマー・ボブストの目標であった。リチャード・ニクソン
大統領との永年にわたる個人的つき合いを利用して、この目標は達成された。米
国ガン協会の黒幕であったボブストは、国立ガン研究所を米国政府の権限から
「独立した」組織にし、しかもニューヨークの米国ガン協会の完全な付属品にし
ようと本気で考えていた。

 ウィスコンシン州選出の民主党下院議員デーヴイッド・オーベイはこう述べて
いる。
 「米国ガン協会が、国立ガン研究所の資金を豊富にしながらスタッフ数を乏し
くしておく理由は、ガン研の資金の使い道について、他所から邪魔されずに自由
に指図できるようにするためである」

 なかなか鋭い観察である。


(中略)

一流の政治ジャーナリストのダニエル・S・グリーンバーグは一九七五年に、コ
ロンビア・ジャーナリズム・レビュー誌にこう書いた。

  「ガン罹患率は大部分の種類のガンについて一九五〇年から変わっていな
い。中には、実際に罹患率の低下したガンもあるが、おそらく有毒な抗ガン剤の
使用で死亡率が上昇したためであろう」

 ある研究者はグリーンバーグに、ガンの治療法は一九四五年からほとんど進歩
していない、と述べたという。

 フランクニフウシャ一博士は、一九七五年のガン協会主催の科学記者セミナー
で、グリーンバーグに統計データが古いと言って反論した。しかし、その後に発
表された新しい統計データは、グリーンバーグの指摘を支持するものであった。

 このような話を聞くと、ガン治療の「画期的な進歩」のために毎年二五〇万人
の「ボランティア」が空き缶をふりまわしながら、群をなして米国中を俳諧し、
金持ちのために寄付を募っている例年の活動が白々しいものに見えてくる。これ
らの慈善団体はほぼ五〇年間にわたって毎年同じ約束をしながら、いつも前の年
と同額かあるいはそれ以上の寄付金を要求し、集めて来たのである。


 ローレンス・@@@は一九五七年二月号のリーダーズ・ダイジェスト誌上で、
得意そうに「ガン治療の進歩に関して、初めて最終的な勝利の気配が広がってい
る」と述べている。

 スローン・ケタリング・ガンセンターの理事C・P・ダスティー・ローズは一九
五三年十月三日付デンバー・ポスト紙の記事でこう語っていた。

 「一〇年後かあるいはもっとかかるかもしれないが、細菌感染に対するスルファ
ニルアミドやペニシリンに匹敵するような、ガンに効果のある薬が開発されると
私は確信している」
 おそらくもっとかかるであろう。


 一九五六年、ノーベル賞受賞者のウエンデル・F・スタンリー博士は、米国医
師会年次総会の講演で「大部分のガンの主な原因はウイルスである」と報告した。
しかしその後三〇年間、この説に関しては何も報告されていない。

医師のセシル・ビタード博士は、自分が末期ガンで二、三週間の余命しかない、
と宣告を受けた。
テネシー州ノックスビルに住むこの医師は、メイヨー・クリニックで悪性リンパ
腫と診断されたのたのであった。悪性リンパ腫は、からだの解毒・浄化作用が働
かなくなったときに発生する。また扁桃腺摘出手術も、しばしばリンパ系機能の
低下を引き起こす。その結果リンパ腺炎になったり、ときには悪性リンパ腫を生
じることもある。

 もはや治る見込みはないと覚悟を決めたビタード博士は、実験的に抗インフル
エンザ細菌型抗原とブドウ球菌分離物staphag2@−2、そしてミルクやバターに
含まれる脂肪酸の一つ、酪酸ナトリウムを自分のからだに投与した。すると、ガ
ンはすぐに完治してしまったのである。
 しかしガン協会の権威者たちは博士の報告を無視し、以前にも増して「科学的
に証明されない治療法」に反対する官房活動を、今まで以上に大々的に行なうよ
うになった。


 ビタード博士と同じようにガンが治癒した症例を聞くと、ガンで利益を余る
連中はきまって次のように言って鼻であしらってきた。すなわちガンという診断
が誤診で、もともとガンではなかったか、あるいはガンが「自然に治癒」したの
である、と。

 彼らは半世紀にもわたってこの「自然治癒」について言及してきたのだから、
どのようにすればその「自然治癒」を手に入れることができるか、多少の興味を
もってもよさそうなものだ。しかし、年間七〇〇〇万ドルの研究費を使うスロー
ン・ケタリング・ガン研究所の研究計画の中に、「自然治癒」 に関する研究を
取り上げた例は、ひとつも聞いていない。

 ラルフ・モス博士は、レアトリルの有効性を証明する試験結果を暴露したため
に、スローン・ケタリング・ガンセンターを首になったが、博士はその後、この
研究所がガン治療に成功した他の多くの治療法を抑圧・隠蔽していた事実を公表
した。その中には一九〇六年以来、一〇〇〇人以上の患者を治したコーリー療法
も含まれていた。

 モス博士はジェームズ・ユーイング博士について「コーリーの強敵で一番のラ
イバルであった。彼のおかげでメモリアル病院は、放射線産業界の単なる販売支
店に成り下がってしまった」と酷評している。

 デトロイト医科大学およびミシガン州立大学で生理学教授をつとめたウィリア
ム・E・コツチ博士は、グリオキシライドの開発によってガンの「遊離基生理学」
治療の可能性を予見した。グリオキシライドは、からだが毒素を酸化するのを促
進する作用がある。
 博士の治療法が「科学的に」反論されたことはなかった。しかし一九一五年に
酸化作用の研究を始め、一九一八年からこの治療法を行なっていたコッチ博士は、
医療独占体制によって一六年間にわたる弾圧を受けた。

 そして最後に国外へ

食品医薬品局FDAがコッチ博士を弾圧し始めたのは、一九一〇年のことであった。
ミシガン州のウェイン郡医師会は、一九二三年に「ガン委員会」を設立してコッ
チ療法を糾弾した。

博士は細胞の酸化作用を促進させるために、綿密に計算された食事療法を用いて、
からだを治した。しかしガン治療の利益を余る連中は、すでに証明されたこの治
療法を今日でも「ニセ医療」と呼んで非難している。度重なる弾圧のため、コッ
チ博士はメキシコとブラジルで仕事を続けようとしたが、FDAは追撃の手を緩め
なかった。

博士は一九四二年と四六年に起訴され、一九五〇年にFDAはついにコッチ療法の
永久禁止の判決を勝ち取ったのである。
コッチ療法を用いてガン治療に成功していた数名の医師たちは、医師会から除名
された。
患者を殺すのは依然として許されるが、病を治すことはまかりならないのであっ
た。


もう一人の自立した医師マックス・ゲリソン博士[カリフォリニア州ゲリソン病
院院長]は、生の果物と野菜、塩を使わない菜食主義の食事で偏頭痛と皮膚結核
が治ることに気づいた。
彼はさらに研究を続け、体内を解毒することでガンが治せることを発見した。一
九五八年、ゲリソン博士は自分の発見をガン療法Canc2r@@2rapy=邦訳 ガン
食事療法全書 徳間書店刊]という本に著し、低脂肪・無塩・最低限タンパク質
の食を強調した。

 一 八四年、博士は米国上院の小委員会に呼ばれ、自分の治療成果について証
言した。その後、小委員会は二二七ページにおよぶ誓書(公文書番号八九四七一)
を著わした。けれども、上院はこの報告書のコピーをどこにも配布せず、またど
の医学雑誌もこれを取り上げなかった。そして、ガンの治療法を「研究している」
と主張する米国ガン協会やその他の慈善団体も、ゲルソン博士の治療法が有効か
どうかを調べるために、一セントの研究費も提供しなかった。


もう一つ有名なのが、ハリー・ホクシーの事件である。彼はインディアンの治療
法にもとづいた@@を使って、ガン患者を三五年にわたって治療していた。
(中略)

 ロバート・E・リンカーン博士は、ガンの制圧にバクテリオファージを利用す
る方法を開発した。ハクテリオファージとは、特定の細菌に寄生的に吸着して細
菌を殺すウイルスである。博士は上院歳貞チャールズ・トーピーの息子のガンを
この方法で治したため、全米の関心を集めた。
 しかしトーピー議員が驚いたことには、リンカーン博士はガン患者を治療して
いたという理由でマサチューセッツ州医師会をすでに除名されていた。そこでトー
ピー議員は、議会による調査を開始した。調査にあたって司法省から出向した特
別顧問ベネディクト・フィツツジエラルドは、一九五三年四月二十八日にこう書
いている。

  「1・J・ムーア博士(過去一〇年間米国医師会の財務担当者だった)が謀っ
たとされるこのたくらみは、米国医師会その他の団体による驚くほど大規模な陰
謀と、間違いなく関係がある。
 この事件の背後および全体には、私が今まで見たこともないようにおぞましく
凝り固まった賄賂・策謀・利己主義・妬み・妨害・陰謀が横たわっている。
  私が行なった現在までの調査によれば、当委貞会は次のように結論づけるべ
きであると考えられる。

すなわち、治療上確かに効果のある医薬品を、各州間で自由に流通・使用させま
いとする・・・【@@@

@@舎の縁日でばらまかれる紙吹雪のように浪費されてきた。そしてその金が、
医師会の見解に従わない診療所・病院・試験研究所を閉鎖、撲滅するのに使われ
てきたのである。
  米国民はいつまで、このような状態に甘んじるつもりだろうか?」
三五年たった今でも、米国民はこの状態に甘んじている。


トービ委員会の公聴会の結果は意義あるものであった。しかし、ワシントンで政
治家が危険な領域に踏み込んだときによくありがちなように、トーピー上院議員
は突然、心臓発作で亡くなった。

(中略)
 

 イリノイ州立大学副学長アンドリュー・C・アイビー博士は、みずから「クレ
ビオゾン」と命名した薬を使って、ガンの治療に成功した。しかし米国医師会は
すぐに、クレビオゾンは「効果がない」とする報告書を発表した。アイビー博士
は告訴されたが、二八九日間に及ぶ裁判の結果、博士にかけられた嫌疑はすべて
取り払われた。

 ハーネマン医科大学出身のピーター・デ・マーコウ博士は、PVY(プロカイン
・ポリビニル・ピロリドン)という物質を使って八〇〇人以上のガン患者を治し
た。しかしこの偉業の結果として、博士はニュ−ジャージー州の医師免許を取り
消されてしまった。

●女性ガンの対策をめぐつて

(中略)
 いくつかの女性団体も、医療独占体利が多くの女性を必要以上に死に追いやっ
ているという事実に気づき始めている。一九八八年二月十六日付のワシントンポ
スト紙は「女性医学裁判」という見出しで、次のような記事を掲載した。
 三〇〇人の女性たちが、食事中の脂肪分を二〇%から四〇%減らした低脂肪食
の実験をするよう国立ガン研究所NCIに要求した。実験の目的は、乳ガンの原因
を突き止めて、乳ガン発生率を減らすことにあった。
 女性たちはガン研に研究助成金を支払うよう求めたが、ガン研の科学諮問委貞
会はこのような研究に補助金を出すことを拒否した。
 女性団体の代表は「ガン研は乳ガンを予防することよりも、支配・管理するこ
との方に熱中している」と指摘した。

 (中略)

サイエンス誌(一九七三年五月十八日号)は、一九四九年から毎年暖かい丸候の
もとで行なわれているこの春期セミナーで、大手の新聞・雑誌社の科学編集者た
ちが無料の招待旅行を楽しんでいる、と報じた。
 サイエンス誌はさらに、ガン協会はこのセミナーのために約二万五〇〇〇ドル
を費やし、そのあこで編集者たちが協会にとって都合のよい約三〇〇本の御用記
事を書くことで、結果としてさらに八五〇〇万ドルの寄付金が集められる、と指
摘した。これはおそらく、もっとも効率の良い投資のびとつであろう。
(中略)

●ガンとタバコ業界

一九七三年度のガン協会の春期セミナーはアリゾナ州トウーソンにある伝説的な
ホテル、リオ・リコ・インで開かれた。セミナーでは現在も、従順な記者たちの
ために一切の費用を協会がもつばかりでなく、「仕事日」 の夕刻には毎晩、特
別待遇としてバーで「お楽しみ時間」 が催され、おかワ4げで記者たち瀬ほろ
潔い血圧卿貯薯ク式れるのは、あのお慈悲深いメアリーエフスカーさまである。
サタデー・レビュー誌(完六五年四月十日号)は、「米国ガン協会は他に類を見
ないほど強力な広報部門をもっている」と報じた。米国ガン協会の広報部門の強
みは、広告料を支払わない無料の掲載スペースを大手出版社の雑誌に確保できる
点にある。ラスカー人脈の威力によって、マッキャン・エリクソンのようなニュー
ヨークの一流広告代理店に、無料で協会の広告キャンペーンを準備させることが
できるのである。皮肉なことに、先に見たように、米国ガン協会とその副産物の
国立ガン研究所の共同設立者であるアルバート・ラスカーが財産の大部分を築い
たのは、タバコの販売広告によるものであった。ラスカーがガンで死んだ後、ガ
ン協会はしぶしぶ「タバコは健康に悪い」という結論を認めた。増え続ける肺ガ
ン死亡者数のために、タバコ会社は名案をひねり出さなければならなくなった。
その一つがタバコのフィルターである。一九五四年二月一日、タバコ会社のケン
ト社は八〇紙以上の新聞に広告を載せ、「米国医師会による試験の結果、ケント
社のフィルターがタバコ中のタールをもっともよく取り除くことが証明された」
と宣伝した。
 しかしこの「証明」なるものが、米国医師会のおなじみの主張と似たり寄った
りだったために、米国医師会は広告を載せたケント社のロリラードに抗議せざる
を得なくなった。タイム誌は一九五四年四月十二日号の記事でこう述べた。
 「いつも寝ぼけている米国医師会が、ケント・タバコの広告を禁じた」
 タバコの有害性については、ずっと以前から研究で指摘されていたにもかかわ
らず、一九六四年に公衆衛生局長官がリポートを発表したときに、タバコ業界は
大いにあわてた。一九五四年六月ダニエル・ホーン博士とエドワード・カイラー
・ハモンド博士は、米国医師会の総会でタバコと肺ガンの関連についての研究論
文を提出した。
 ホーンとハモンドは、ガン協会統計部門の部長をつとめていた。ラスカーの主
要な持株会社のひとつであったアメリカン・タバコ社は、両博士の発表ののちに
一目で株価が五ポイントも下落してしまった。

 ハモンドは有名な疫病学者で、公衆衛生局や米国海軍、米国空軍、ブルックヘ
イブン研究所[ニューヨーク州ロング・アイランドにある原子核物理学研究所]
 の顧問をしていた。また米国ガン協会の副会長や研究部門の役員もつとめてい
た。

 ハモンドはタバコの影響について大規模な調査を行なったが、この調査データ
を他の団体には断固として公表しなかった。一九七一年、博士はタバコについて
討論する科学者委貞会に参加するよう誘いを受けた。しかしガン協会では一九五
二年以来、他の研究者に資料を公開しないことになっていると述べて、この誘い
を断った。(中略)

肺ガンとタバコの関連性についての論争は、これに直接関係するある事実を無
視している。つまり未開民族は何千年もタバコを吸ってきたが、からだになんの
不都合も生じなかったということである。私の生まれたヴァージニア州では、ジョ
ン・スミス船長がジェームズタウンに上陸したとき、インディアンがタバコを吸っ
ていた。

 ロンドンのチェスター・ピーティ研究所の研究員であるリチャード・パシー博
士は、タバコの害を二〇年間研究したが、博士の研究では伝統的な空気乾燥した
タバコと肺ガンのあいだには有意な関連性が見つからなかった。

 しかし、@@チャイルド家の支配する米国と英国のタバコ産業界では、口当た
りを良くして乾燥させるためにタバコに「砂糖」を使用している。英国のタバコ
には@%、米国では一〇%の砂糖が含まれている。ちなみに英国は肺ガン発生率
が世界でもっとも高い。パシー博士は、タバコに添加された砂糖がニコチンター
ルの中に発ガン物警発生させるのであり、空気乾燥したタバコではこの発ガン物
質が作られない、と結論づけた。
 博士が調査したところ、ソヴィエト連邦[現ロシア]、中国、台湾では、タバ
コが原因の肺ガン患者が見つからなかった。この三カ国で製造されるタバコはす
べて空気乾燥される。


●治療効果より優先される既得権益エスタアイア誌は、ドイツのボンにある「ヤ
ンカー・クリニック」について長い特集記事を掲載した。それによると、このク
リニックは一九三六年以来七万六〇〇〇人のガン患者を治療し、七〇%の患者に
完治あるいは症状の@改善が見られたという。


しかしエスクァイア誌の記者が驚いたことには、以下のようなことが明らかにをっ
た。
 「米国立ガン研究所は、ヤンカー・クリニックで使用しているイソホスファ
ミド、Aマルシン、ウォーブ酵素、その他の効果のある治療薬の使用を拒否して
いる。その理由としてヤンカー・クリニックが十分な投与量を提供しなかったか
らだ、と主張している。米国ガン協会はさらに強硬で、自分たちは米国内でのヤ
ンカー・クリニック療法の使用を禁じている、と言って自慢していた」

エスクァイア誌の記者はさらに続ける。

 「米国ガン協会自体が、問題の中心になってしまった。協会は革新的な医薬
品の研究には資金提供をせず、その代わりにタバコは有害であるとか、ガン七大
危険信号などのプロパガンダをラジオやテレビのコマーシャルでしきりに宣伝す
る。そして実際には、協会の主流派とは異なる治療法が有効かどうか調べること
自体、まったく何の支障もない場合でも、調べもせずにこれらを糾弾・抑圧して
いるのである」

 この記者は、米国ガン協会が現在確立されているガン治療法の既得権益をも
つていることを知らなかった。協会は「承認された」抗ガン剤として広く使用さ
れている5−FU (5−フルオロウラシル) の特許権の五〇%を所有している 
[5−FUは日本でもよく使われている抗ガン剤である]。
5−FUと後に登場した5−4−FUは、ホフマン:フ・ロッシュ社で製造される。

 ナイト・リダー・ニューズ・サービス誌は一九七八年に、「米国ガン協会は
発ガン性の疑いがある殺虫剤に対してこれを黙認した」と報じた。

 ガン協会の理事会と仲間の組織スローン・ケタリング・ガンセンターには、国
内最大手の化学薬品会社の重役連中が顔を並べているのだから、このような組織
の中に「汚染物質との戦い」 の味方など、見つける方が無理というものであろ
う。


 米国ガン協会は、その他の物質についても反対の立場を取るよう要請された。
赤色二号、子供服に使用されている難燃性素材の 「TRIS」 (当時すでに禁止
されていたが)、合成エストロゲン[女性ホルモン]などである。けれどもガン
協会は、これらの物質に関しても立場を明確にしなかった。


 このような米国ガン協会の悪影響に対抗するために、一九八四年、「自由医療
選択委員会」 は、「米国の医学界は、国連の世界人権宣言と一九六六年に定め
られた国際人権規約に違反している」として、国連の常設人権委貞会への提訴を
計画した。用意された訴状は次のように述べていた。

  「既得権をもつ者たちが、たくさんの治療上有効な製品や医薬品、栄養代謝
を利用した治療法を排除、弾圧してきたために、米国民の多くが不必要に殺され、
刑務所に送られてきた」

 同委員会はこうした現状を「メディゲイト」Medigate[医療スキャンダル]と
名づけた。

 米国民のガン死亡率がここ十数年にわたって低下しなかったという事実は、米
国ガン協会がガンの撲滅に向けての実現可能な対策を強力に妨害したことを示す
確かな証拠である。
 ハーヴァード大学公衆衛生学部のジョン・ベイラーは、一九八七年に米国科学
振興協会AAASで演説した際、こう指摘した。

 「米国政府の一五年間におよぶ 『国家対ガン計画」は、主要なガンによる
死亡率を低下させることができなかった。よってこの計画は失敗したと見なすべ
きである。この計画は、当初予想されていた成果をもたらさなかった

 ベイラーにはこのように発言する資格が十分にあった。なぜなら彼は、国立ガ
ン研究所NCIの機関誌キャンサージャーナルを二五年間編集した人物だったから
である。


 ハーヴアード大学公衆衛生学部の同僚教授、ジョン・ケアンズ博士もベイラー
の発言を支持してこう語った。

  「過去二〇年間、ガンの患者数は増加の一途をたどってきた。つまり一九五
〇年以来、ガンの治療について重要な進歩は何もなかったということだ」


 ハーディン∴ンエームズ博士は、一九六九年に米国ガン協会の専門委員団に
向かって演説した。カリフォルニア大学バークレー校の医療物理学の教授である
博士は、調査の結果、ガンの治療を受けなかったガン患者の方が、治療を受けた
患者よりも実際には四倍も長生きしていることが最終的に裏付けられた、と述べ
た。

 「典型的な種類のガンでは、治療を拒否した患者の平均余命は一二年六カ月
である。しかし外科手術その他の治療を受けた患者は平均すると、その後わずか
三年しか生きてない。この原因は手術による外傷が、生体の防衛機構に影響した
ためであると私は考える。人体には本来、あらゆる種類のガンに対抗する防衛機
構が備わっているのだ」

 一九八八年二月に国立ガン研究所は、「対ガン戦争」を総括した最終報告書
を発表した。
報告書では、過去三五年間以上にわたって、ガンの検査法と治療法が「進歩した」
にもかかわらず、ガンの罹患率と死亡率は全体として増大してきた、と述べてい
る(一九八八年二月九日付ワシントンポスト紙)

 問題はおそらく次の点にある。
すなわち対ガン戦争は、二〇世紀にわれわれが体験した本物の戦争と同じよう
に、あまりにも多くの「味方」が実際には敵側のために活動しているという事実
である。

★第三章補遺 明らかにされたガンの原因

 ガンの原因については本章の 「ガンの原因」 の項で論じたが、ドイツのオッ
トー・ヴアールブルク博士は、有名な「ガンの主因と予防」という講演の中で、
この原因をさらに明らかにしている。この講演が行なわれたのは、一九六六年ド
イツのリンダウで開かれたノーベル賞受賞者の年次集会であった。

 ヴアールブルク博士は、一九三一年に細胞呼吸における酸素転移酵素の発見で
ノーベル医学賞を受賞し、さらに一九四四年には、水素転移酵素の発見によって
二度目のノーベル@賞を受賞した。
 博士は現在、ドイツのベルリンにあるマックスプランク研究所[一九四八年設
立、自然科学・社会科学の各領域にわたる研究を行なう] で、細胞生理学部長
をつとめている。

  「手短かに言ってしまえば、ガンの主原因は正常な細胞における酸素呼吸が
糖質の発酵に置き変わってしまうことにある。からだのすべての正常細胞は、そ
のエネルギーを酸素呼吸によって満たしている。ところがガン細胞は、エネルギー
の大部分を発酵[酸素を必要としない呼吸過程] によって得ているのである。
すなわちすべての正常細胞はこのように『偏性好気性』 細胞であるのに対し、
すべてのガン細胞は不完全な 「嫌気性細胞』 である [酸素呼吸と発酵の違
いについては、高校の生物の知識で理解できる]。……酸素は植物や動物におい
てはエネルギーの供給源であるが、ガン細胞ではこれが排除され、もっとも下等
な微生物のエネルギー生産過程、すなわちブドウ糖発酵に取って替えられるので
ある」

また、ヴアールブルク博士はこうも述べている。
 すべての科学者はガン細胞の嫌気性を即座に認めるべきだと訴え、「リンダウ
で説明したように『嫌気性』を基礎にすれば、ガンという恐ろしい病気を取り除
く本当のチャンスが与えられるのである」
その後二五年間、医学界から何の反応もなかったことは注目に値する。ヴアール
ブルク博士はこう結んでいる。

 「今日では『ガンとはどのような病気であるのかわからない』などとは誰も
言えない。それどころか、ガンを防止するため、これ以上のことはできない』と
いう言い訳ももはやできない。
 ガンの防止をどれだけ永く妨害しておけるかは、不可知論者[ものごとを根本
原因まで追求しない人々]が、ガンの研究領域に科学知識をどれだけうまく適用
させないでおけるか、にかかっている。それまでのあいだ、何百万人もの人々が
必要もないのにガンで死んでいくことだろう」

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コメント
1. 知的上級者さん[210] km2TSY_ji4mO0oKzgvE 2019年6月09日 00:05:48 : VTH59AY6XQ : WWk1VDA0bXVWVGM=[130] 報告
これは簡単な話で
アメリカでは無理やり戦争を起こして、政府に武器を売って稼ぐ
軍産という商売がある

対して日本では、軍産もあるが医産が発達した
無理やり癌にして稼ぐ
病院は癌患者一人当たり、政府からの補助で数千万円稼げるとのこと

全てではないが、病院は殺人施設となっている

2. 2019年6月09日 01:15:53 : nlct6sBb6s : aXJ1RzlVd3o2L2M=[10] 報告
2004年のスレですか・・・・・
文章が読みにくいのは置いといて・・・・・
文中の「(米国の)20年前の1957年にもガン患者は現在(1977年)と同じ3人に1人で治癒していた」とある。
それこそ令和の今現在の日本でこれだけ医療が発達し衣食住が良くなっていても、2人に1人がガンに罹り、3人に1人がガンで亡くなっているといわれている。
国中でやれガン検診早期発見、早期治療だの、重粒子治療だの、オプシーボだの国民の大切な血税や患者の財産を使っているにもかかわらず1957年の米国の治療成績は変わらんということ???
今の日本のガン治療も「気狂い医者症候群」達に支配されているということなんでしょうか。
3. 2019年6月12日 20:51:43 : Ye6rWhFDQo : aTBYYW50UldiZDI=[196] 報告
そんな気がしますね。
1/2は癌で死んでもらうよ、と言われてるようで、正直・・怖い。
4. 2019年6月15日 23:58:47 : EZLKt1VnxL : N3ZvTU1waWc0dXc=[1] 報告
>>2.

>それこそ令和の今現在の日本でこれだけ医療が発達し衣食住が良くなっていても

逆説ですが、それが原因だと思う

除菌などで菌に触れない生活を送れば、それだけ菌に対する抗体は出来る
さてと言う時に免疫が暴走する。アトピーなどアレルギー症状
だから、最近は経口免疫療法ってのが有るぐらい

癌に関しては、私的には核実験の影響と寿命が長くなったことが原因かと思うね
ただし、放射線の影響は極端に少ないと思う
それ以外は、高度化によるストレスや高脂肪食などが原因かと思う
戦後生まれ1960年代に子供だった人たちは、福島県事故の何倍も放射性物質を
取り込んでいたはず
日本人はこの頃に20年間に渡って放射性物質を7600ベクレル/uを浴びて、体内に500ベクレル超の放射性セシウム137を蓄積していた経験を持っていたことになります。しかも全国規模でね。
だからと言って全滅したり死者が増えたりしてませんから。

そもそもよく考えれば判るけど、癌は自分の細胞です、自分自身なんだから
殺しにくいのは判りますよね

抗がん剤の元祖って言うか最初になったのは毒ガス兵器です。
ナイトロジェンマスタードっています、白血病や悪性リンパ腫の治療薬として使われていました
現状の治療で放射線やら放射性医薬品を使いますが、これによって癌が増えた
という事は有りませんね
ただ、言えることは患者も医者も治療で寿命が延びたのかってことは判りませんね
そもそもの寿命は本人も医者も知らない訳だから比較できませんよ

だからこの掲示板でも福島事故を過剰に宣伝する人が居ますが
この人たちは異常者だって判ると思いますけど。
いつか報いを受ける日が来ると思いますよ

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