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http://news.goo.ne.jp/news/asahi/shakai/20040411/K0010201222009.html
青森県弘前市の国立病院機構弘前病院で昨秋明らかになった放射線の過剰照射が原因で、すでに1人が死亡し、60人に副作用が出る可能性があることが分かった。うち26人は重い副作用が出る可能性もある。専門の医師らでつくる調査団が10日、日本医学放射線学会で発表した。ここ数年に病院で相次いだ過剰照射事故で、死者が明らかになったのは初めて。
事故の発覚後、関係する学会などで組織された「国立弘前病院過剰照射事故調査団」によると、がん治療などの際に過剰照射を受けたのは、95〜99年に276人。約9割が25%以内の過剰照射だったが、2倍以上の量を浴びた人も1人いた。
このうち、食道がんで治療を受けた64歳の男性は本来、33回にわたって計66グレイの照射を予定していたが、計82.5グレイの放射線を受けた。4カ月後に退院したが、13カ月後に呼吸困難の症状が現れ始め、34カ月後に死亡した。解剖すると食道がんは治っていたが、照射を受けた周辺の食道や肺、心臓などに障害が認められ、過剰照射による死亡とみている。
また、過剰照射で副作用が出る恐れのある患者は114人だったが、54人がすでにがんなどで死亡。生存している60人のうち、26人が今後重い副作用が出る可能性があるとした。
過剰照射が発覚したのは昨年8月、直腸炎になった患者の過去の治療を調べたのがきっかけ。照射する線量を医師が放射線技師に指示して、データを照射装置に入力して操作するが、その際に2通りある計算方法を両者がそれぞれ違って使っていたため、予定より多い量の放射線を照射することになった。調査団は、医師と技師が別々の表示方法を採用していたことが原因としている。