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今年の風しん患者が一部地域で急増し、全国の病院から厚生労働省に報告される患者数は過去5年間で最高になっていることが9日、分かった。妊娠初期の女性が風しんにかかると、出生児が難聴や心疾患になる「先天性風しん症候群」(CRS)が起きる可能性がある。流行が全国的になる恐れがあり、厚労省は「風しんは4〜6月が流行期。予防接種を受けていない妊娠予定の女性は、接種を受けてほしい」と呼びかけている。
厚労省によると、今年は大分、鹿児島、宮城、群馬、埼玉の各県で全国平均の10〜2倍の地域的な流行が発生。今年3月22〜28日の1週間に、全国3000病院から報告された患者数は1病院当たり0.06人で、過去5年間では最高になった。例年は約1割の成人患者が今年は約2割を占めているのが特徴だ。
風しんの予防接種は77年に始まった。CRS対策のため、当初は女子中学生に集団接種した。しかし、風しんワクチンを含む三種混合ワクチン(MMR)の副作用問題などもあり、95年4月からは生後12〜90カ月未満の男女が任意で受ける方式となった。
この変更で、79年4月2日〜87年10月1日の間に生まれた約1250万人は、乳幼児期に接種を受けないまま、学校での集団接種の機会もなくなった。このため、この世代の約半数の610万人は現在も未接種のまま。
95年以降は全国的な流行はなかったが、今回、成人患者が多いのは、この世代の影響もあるとみられている。CRSの患者は例年1例程度しか発生しないが、今年は既に2人の発生が厚労省に報告されている。
【江口一】
毎日新聞 2004年4月9日 20時22分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040410k0000m040059000c.html