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発毛:カギは毛母細胞の受容体 理研が確認
発毛にかかわるたんぱく質「BMP」が毛母細胞にどう働くかを、遺伝子レベルの動物実験で確かめることに、独立行政法人理化学研究所脳科学総合研究センターの結城宗浩研究員らが成功した。薄毛の改善に応用できる可能性があるという。成果は英科学誌「デベロップメント」電子版に掲載された。
BMPは、生き物の骨や体の形成に働く。毛母細胞では、表面の「受容体」がBMPと結合し、発毛にかかわる指令を細胞に伝える。
研究グループは、3種類ある受容体のうち「1a受容体」に着目し、生まれつき同受容体の遺伝子のないマウスを作った。すると生後30日で、前後の足の毛がすべて抜け、二度と生えなかった。
詳しく観察した結果、このマウスに毛母細胞はあったが細胞がうまく増えず、毛を作れなくなっていた。同受容体が毛の成長のカギを握っていると推定した。
山田真久ユニットリーダーによると、同受容体の発現を促す物質を育毛剤に加工したり、逆に抑える物質を脱毛ローションに加工することは可能だという。
BMPを直接補うと、細胞が異常増殖してがん化する恐れがあるのに対し、受容体の働きを調節する方法は毛根だけに働く。しかし、薄毛の原因が同受容体の機能不全でない人や、時間がたって毛母細胞が完全に失われている人には効果がないという。【元村有希子】