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工場排気に大量トルエン、近隣住民が「シックハウス」
新築住宅などでの「シックハウス症候群」と同様の症状を、工場近くの住民が訴えるケースが増えているため、東京都が工場から排出される化学物質量を初めて本格調査したところ、同症候群の主原因とされるトルエンが、金属塗装業では工場使用量の8割、印刷業では6割が大気中に排出されていたことが分かった。
都は、住民の苦情との厳密な因果関係は特定できないものの、「関連性が疑われる」として、業種ごとに排出削減モデルを作るなど対策に乗り出す。
ところが、近年、塗装作業場や印刷工場の隣接住民から「頭痛がする」という苦情が多く来るようになったため、都では、工場の跡地にマンションが建つなど、工場と住宅が隣接するケースが増えたことが原因と推測。都内約2800の事業所を対象に、化学物質58種類について、昨年3月まで1年間の使用量と排出量を調べた。
その結果、58種類の化学物質全体で見ると、年間使用量の1・9%にあたる8000トンが環境に排出されていたことが判明。そのうち最も多かったのがトルエンの2200トンで、金属塗装業では、使ったトルエン160トンの81%にあたる130トンが、印刷業では同2100トンの62%にあたる1300トンが排出されていた。
自動車製造業も590トンの29%にあたる170トンを排出しており、この3業種で排出トルエンの7割強を占めた。キシレン排出量も金属塗装業や自動車製造業が多かった。
都は今後、各業界に対し、地域住民への説明会を開くよう要請する。都の担当者は「排出の多い業種が明らかになったことで、具体的な対策を取る段階に入った。排出削減のモデルケースを示していきたい」と話している。
◆トルエン=無色透明の可燃性の液体。塗料や漂白剤などに使われ、塗料を薄める溶剤「シンナー」の主成分でもある。吸引すると酒に酔った状態になり、乱用すると大脳が委縮することもある。(読売新聞)
[3月29日15時40分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040329-00000406-yom-soci