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女性を中心に患者が増えている原因不明の全身の痛み「線維筋痛症」に関する初の実態調査を日本リウマチ財団(高久史麿理事長)が実施し、22日に東京都内で開かれた国際シンポジウムで概要を発表した。全国の患者数は推計16万人以上。筋肉や関節が痛む関節リウマチと症状が似ているためリウマチ医の診察を受ける患者が多いが、その数は関節リウマチの患者数(約59万人)の3割に匹敵する規模だった。
調査は1月から全国のリウマチ登録医約3900人を対象に実施し、43%から回答があった。全身を押して痛みを感じる場所の数で判定する米国の基準に従って調べた。症例は昨年1年間で計1836人。同じ医師が同時期に診察した関節リウマチの患者数を参考に、全国の人口に対する線維筋痛症の患者数を試算したところ、約16万1000人と推定された。
男女別では、女性が83%を占めた。男性の割合の17%は欧米(約1割)よりも高く、男性患者の存在が目立った。
線維筋痛症の患者は米国では人口の2%を超えるといわれるが、日本での実態は不明で、厚生労働省も昨年10月に研究班を設置して実態調査に着手した。今回の調査集計を担当した山梨県立看護大短期大学部の松本美富士教授(リウマチ学)は「この病気に詳しくない医師も多く、実際の患者数はこれを上回るのではないか」と話している。【永山悦子】
線維筋痛症
原因不明の慢性的な全身の痛みを示す病気で、不眠やうつ状態を伴う場合も多い。筋肉に痛みがあることから米国で病名が付けられたが、痛みの原因が筋線維そのものにあるのか、中枢神経に由来するものかは不明。米リウマチ学会の基準では、全身の18カ所の筋肉や関節のうち押すと痛い点が11カ所以上あり、痛みが3カ月以上続く場合、線維筋痛症に分類される。
[毎日新聞3月22日] ( 2004-03-22-19:56 )
http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20040323k0000m040049000c.html