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横浜市都筑区川和町の市営地下鉄4号線車両基地建設現場から、最大で環境基準の170倍を超すヒ素が検出されていたことが19日、わかった。
市は過去の2度の調査で事実関係を確認していたが、公表していなかった。
市交通局によると、ヒ素が検出されたのは、車両基地(約5万9000平方メートル)の南側部分約4400平方メートルから。最も深い場所で地下5メートル付近まで汚染されており、ヒ素の含有量は最大で国の環境基準(土壌1キロ当たり150ミリ・グラム)の約173倍、平均でも約13倍だった。地下水汚染はなかったという。
この土地には1971年ごろまで農薬工場があり、その後、金属やプラスチック加工工場、住宅などが建てられた。市は今年2月までに予定地の買収を完了。2002年3月と昨年6月に土壌調査を行い、いずれもヒ素を検出していた。
市交通局は「すべての用地買収を終え、対策を決めた上で公表したかった」と釈明。近く周辺住民に説明するとともに、汚染した土壌を固めて、防水シートを敷いた基地内の別の場所に埋めることにしている。
(2004/3/19/12:43 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20040319i204.htm