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(回答先: 日本の田んぼが危ない！ 遺伝子組み換えをめぐる日本の動き 牧下圭貴 投稿者 たくげん 日時 2004 年 3 月 10 日 14:20:46)
｢ストップ！遺伝子組み換えイネ 生協ネットワーク｣ニュース 03年9月1日発行
http://www.seikatsuclub.coop/ikiiki/stop_gmo/ine/stop%20gmine%20networkunews030901.htm
コーデックスNGO行動に、ご参加を！
・アベンティス社への抗議の署名のお願い
・絵本とお話募集
・お米レシピ募集
・食品表示調査結果と農水省への要請
・GMO食品関連についての意見書
・遺伝組み換え作物・食品等に対する基本態度
・ ＜ストップ！！GMO宣言＞
・＜ストップ！！GMO宣言＞活動報告会
・生活クラブの遺伝子組み換え対策状況
花粉飛散による種子汚染、責任は誰がとるのか！ ＧＭイネの実験栽培を
許すな！と岩手と北海道で運動
全国から「遺伝子組み換えイネいらない」の声（署名）を寄せてください！
遺伝子組み換えコメ（イネ）の研究・開発中止を求める署名用紙はこちらから(ＰＤＦ)
昨年、モンサント社が愛知県農業試験場と組んで開発していた除草剤耐性イネ「祭り晴」を、私たちイネネットを始めとする多くの市民運動の力で中止に追い込みました。しかし今年の春、農水省は北海道・岩手・茨城での野外の栽培実験を認可し、栽培が始まっています。
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栽培地域 ＧＭイネの内容 試験栽培実施機関
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岩手
低温耐性イネ。除草剤耐性・耐冷性など多面的な機能を示す遺伝子を導入したもので、多面的な機能を持つ酵素ができるため、何が起きるかわからない。
岩手生物研究センター（岩手県が100％出資して92年に設立）
北海道
成長の早いトウモロコシの遺伝子をイネに導入して、成長をコントロールしたり、コメ粒を大きくさせようとしたもの。どのような形態的な変化が自然環境中でおきるかは不明。
農業技術研究機構・北海道農業研究センター（農水省の研究機関で現在は独立法人）
茨城
農業技術研究機構が開発した、必須アミノ酸であるトリプトファンを高蓄積させる飼料用のイネ。トリプトファンだけでなく、関連の植物ホルモンなども作られる
農業環境技術研究所
岩手では…
生活クラブ生協岩手と市民有志によって、実験中止の運動がスタートしました。 7月28日に、岩手県知事宛てに公開質問状と中止の申し入れ書、8月4日には北上市長宛ての公開質問状を提出しました。公開質問状の内容は、「遺伝子組み換え作物の栽培申請が行われた場合には、県知事としてどの様に取り扱うか」、「遺伝子組み換えイネの研究開発の意義について、岩手県としてはどの様に考えるか」、「遺伝子組み換え作物の栽培申請が行われた場合には、県知事としてどの様に取り扱うか」の3点です。さらに同日、（財）岩手生物工学研究センター宛てに、中止を求める申し入れ書を提出しました。 これからの活動は、県議会で「風評被害を懸念し慎重に進める」ことや「研究終了」の県議会答弁や、実質的な中止答弁を県知事から引き出すことを、当面の獲得目標にします。
写真：網で囲われたＧＭイネの実験圃場
北海道では…
北海道では、生活クラブ生協北海道が事務局となって「北海道遺伝子組み換えイネいらないネットワーク」（以下「いらないネット」と略）が結成されました。構成団体は、北海道農民連盟、(有)八百屋 夢屋、ポラン広場北海道、北海道有機農業協同組合、生活クラブ生協・北海道、市民ネットワーク北海道、北海道ワーカーズコレクティブ連絡協議会です。 いらないネットでは緊急署名に取り組み、第1次集約分の約1万9千筆を、7月23日に北海道農業研究センター宛てに提出しました。さらに、いらないネット代表団が9月上旬に上京し、農水大臣宛ての提出行動を組む予定です。
短期で国の方針転換を実現するのは、なかなか難しいのですが、まずは、北海道の「"クリーン農業"という道施策への風評被害を懸念し、国に慎重な対応を求める」といった道議会答弁を道知事から引き出せるようにしていきたいとのことです。
写真：柵の向こう側に広がるＧＭイネの実験圃場
なんと、日本の3ヶ所でＧＭ大豆の作付け！
いずれも、8月20日までに処分完了！ ＧＭ反対運動の成果です。
今後とも栽培させない条例づくりを！
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組み換え作物の推進派で、遺伝子組み換え作物の開発メーカーであるモンサント社から、組み換え大豆の種子の提供を受けて、作付け実験をしている「バイオ作物懇話会」（宮崎県、長友勝利代表）は、今年は3ヶ所でＧＭ大豆の作付けをしていたことが分かりました。このＧＭ大豆は除草剤耐性大豆で、長友氏らは、除草作業の軽減などの効果を確認するため栽培し、今年は、「収穫はしないが枝豆まで栽培する」としていました。 最初に栽培が確認されたのは、茨城県谷和原（やわら）村での作付けです。7月下旬に、すでに開花し始めていました。7月23日には、日本有機農業研究会のメンバーなどで「遺伝子組み換え作物いらない、茨城ネットワーク」が結成され、バイオ作物懇話会や地主である高津氏に対して、刈り取るなど花粉飛散防止措置を行うよう要請しました。しかし、長友氏らは、そうした要請を無視しました。そのような折、7月26日に、ＧＭ大豆に反対する地元の農家の方々によって遺伝子組み換え大豆の花粉飛散防止措置(畑のすき込み)がとられました。
写真：左がGM大豆が作付けされた畑、右が地元の農家の方によって梳きこまれた畑。
イネネットは「抗議文」を出しました。
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遺伝子組み換え大豆が開花し、地元の農家から再三出された花粉飛散防止措置の要請が無視されたため、地元の方々は切羽詰まって行動されたことと理解します。無視をした長友氏だけではなく、花粉飛散の防止対策を早急に指示しなかった農林水産省にも責任があるのではないでしょうか。 イネネットは、花粉の飛散や種子汚染の危険性があるにもかかわらず作付けをした長友勝利氏、高津道夫氏、また、このような事態の原因となる遺伝子組み換え種子や資材の供給をしたモンサント社、さらに花粉飛散防止対策の指示をしなかった農林水産省に対して、8月14日、抗議文を送付しました。
茨城県でのＧＭ大豆の花粉飛散防止措置(すき込み)の後、バイオ作物懇話会は岐阜県と滋賀県で、ＧＭ大豆の作付けを行いました。岐阜県での作付けは、風評被害などを心配した県の指導に、作付けをしていた農家が応じ、畑を水没させて処分しました。一方、滋賀県では、ＧＭ大豆作付けの情報を知った滋賀県の環境生協の藤井理事長たちが、さっそく滋賀県に指導を要請しました。滋賀県は、この要請に応え、中主町で作付けしていた農家を指導し、8月20日、栽培していた20アールの畑を、トラクターですき込みました。
山形県藤島町、滋賀県で、ＧＭ作物を作付けさせない条例が…
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山形県藤島町では、昨年12月「人と環境にやさしいまちづくり条例」を制定しました。その8条３項に「食料生産基地としての信頼を確保するため、遺伝子組み換え農産物等の監視を強化し、町の許可なく栽培しないように規制を設けること」としています。 また、滋賀県では8月19日、遺伝子組み換え作物の栽培を規制するガイドラインを、03年度中に策定することを決めました。食用作物は県内での栽培を原則禁止にする方針で、条例化も検討するとのこと。国松滋賀県知事は「国が安全性を認めても、県は次世代に責任を持つ意味で、環境にこだわる必要がある。地方分権の時代に、考えが異なることがあってもいい」と、19日の記者会見で述べました。勇気ある発言に、拍手を送りたいですね。
パーシー・シュマイザーさんの全国講演会、成功裡に終了！
来年1月の最高裁に備えて、シュマイザー基金を創設
シュマイザーさんはカナダの農民で、自分が栽培しているナタネが、遺伝子組み換えナタネと交雑してしまいました。種子汚染を受けた被害者であるにもかかわらず、反対にモンサント社から98年に特許権侵害で訴えられるという裁判が続いています。 これまでの判決は、ナタネを運ぶトラックからこぼれたか、鳥やミツバチによって運ばれたかは関係なく、シュマイザーさんの畑に生えてしまったことが、特許権を侵害しているといった、とんでもない判決が出されています。 シュマイザーさんの全国講演会は、熊本、徳島、大阪、名古屋、東京、北見、札幌、新庄、盛岡の9ヵ所で開催され、参加人数は、延べで1770人、当日募った裁判支援カンパは、約95万円と大成功でした。「遺伝子組み換え食品いらない！キャンペーン」では、来年1月の最高裁に備えて、シュマイザー基金（裁判支援カンパ）を創設しました。今回の講演録をブックレットにして販売、その収益を基金に積み立てます。ブックレットが完成したらお知らせしますので、ぜひご購読ください。
写真：パーシー・シュマイザーさん
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。