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http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20040309i101.htm
京都府丹波町の浅田農産船井農場と同町に隣接する園部町で見つかった2羽のカラスの死がいから鳥インフルエンザウイルスが確認された8日、府と兵庫県は本格的なカラス捕獲作戦に乗り出した。
船井農場で大量死が始まって以降、山積みされた鶏の死がいにカラスが群がっていたことも判明した。専門家はカラスを媒介とした感染拡大を懸念、各自治体は実態把握を急ぐことにしている。
京都府はこの日、農場から半径10キロの雑木林など3か所に木製の捕獲用オリを設置したが、カラスは警戒心が強く、1羽も捕獲できなかった。9日以降は、隣町など2、3か所にオリを増設し、約1か月間かけてサンプルを集める。捕獲したカラスについては、のどの粘膜やふんなどを採取し、府保健環境研究所でウイルスの有無を確認する。
兵庫県も、船井農場から半径30キロの移動制限地域や、自粛地域の計5市8町でカラスを捕獲し、検査を行う。両府県は、防鳥網設置のための一部補助を決めた。
北大の喜田宏教授(獣医学)は「カラスは鶏から感染したのだろうが、ほかの鳥にもうつした可能性はある。カラスが感染拡大に関与していないとは言えない。感染したカラスがどのくらい生きながらえるのか、ウイルスの病原性を実験で確認したい」と話す。
今回のような強毒性ウイルスが、どの野鳥に感染するかは、ほとんど分かっていないだけに、カラスの捕獲調査で、野鳥媒介ルートの解明も期待される。
一方、船井農場の従業員によると、農場では普段から鶏が死ぬと、鶏ふん置き場に捨て、上から鶏ふんをかけてカラスに見えないようにしていた。しかし、大量死が始まった先月20日以降、死んだ鶏が多過ぎて鶏ふんをかけるのが追いつかず、死がいがむき出しになり、今月に入ると、鶏ふん置き場の周囲で数羽のカラスが死んでいたという。
(2004/3/9/03:03 読売新聞 無断転載禁止)