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http://www.asahi.com/science/update/0308/002.html
米国で西ナイル熱が大流行しているのは、アカイエカのうち人を刺すタイプと鳥を刺すタイプの交雑によって、両方を刺す系統が生まれ、その個体数が増えているためと考えられる、と米国立自然史博物館のチームが5日付の米科学誌サイエンスに発表した。西ナイル熱のウイルスは、普通は鳥とそれを刺すアカイエカの間を行き来している。
アカイエカのうち、鳥を刺すタイプは主に地上で活動するのに対し、人を刺すタイプは主に下水道や地下鉄など地下に生息し、両者は遺伝子の型も違う。
だが、米国ではここ2年、西ナイル熱で年間200人以上が死亡しており、鳥と人の両方を刺す蚊が増えているのではないか、と見られていた。
研究チームが米、英、仏などで捕らえた約600匹のアカイエカの遺伝子を解析した結果、米の蚊の約半分では、両タイプの遺伝子が交じっており、交雑した系統であることが分かった。一方、欧州では交雑した系統の個体はほとんど見つからなかった。
同チームは、こうした交雑系統の蚊が人と鳥の両方を刺すようになったと推測。欧州ではあまり広がらない西ナイル熱が、米国で大流行している理由だと考えている。
〈国立感染症研究所昆虫医科学部の沢辺京子室長の話〉 日本でも、人と鳥の両方を刺すアカイエカの存在がすでに確認されており、状況は米国に近いだろう。西ナイル熱のウイルスが入ってきた場合、大きな流行を起こす可能性は否定できない。
(03/08 07:46)