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京都府は3日夜、丹波町で、新たな養鶏場の鶏から鳥インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。大量死した「浅田農産」船井農場から北東約5キロで、役場や住宅地にかなり近い。山口県や大分県で成功した「封じ込め」が、浅田農産の通報の遅れによって失敗した結果である可能性が極めて高い。府は養鶏場周辺の立ち入りを制限して警戒を強めているが、住民には冷静な対応を呼びかけている。
府によると、午前9時ごろ、丹波町で鶏肉用のブロイラー約2万羽を扱う「高田養鶏場」(高田権四郎社長)から「鶏11羽が一度に死んでいた」と届け出があった。府が職員を派遣して立ち入り検査したところ、約20羽が死んでおり、府中央家畜保健衛生所(城陽市)に運び、鳥インフルエンザの簡易検査をした結果、死んだ鶏3羽から陽性反応が出た。
今後、ウイルス分離検査をしたうえで、独立行政法人動物衛生研究所(茨城県つくば市)へ送り、ウイルスの確定検査を受ける。
高田養鶏場の近くには丹波自然運動公園や中学校などもある。公園内にある宿泊施設に同日夜、府職員8人と一般の学生21人が泊まっており、府などは新たな発生について宿泊者と中学に説明した上で施設内で待機させた。
一方、浅田農産船井農場では同日、府職員約200人態勢で、鶏の処分が続けられた。この日までに約5万6000羽を処分したが、約20万羽とされてきた全体の数が、25万羽だったことが新たに判明した。
【山崎明子、野上哲】
[毎日新聞3月4日] ( 2004-03-04-00:46 )
http://www.mainichi.co.jp/news/selection/20040304k0000m040091001c.html