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2004.02.22
Web posted at: 13:39 JST
- CNN
(CNN) 過去に一定量以上の抗生物質を投与された女性は、乳がんにかかる可能性が目立って高くなるとの研究結果を、米国立がん研究所などによる共同チームがこのほど発表した。ただ、抗生物質が影響を及ぼす仕組みは今のところ不明で、投与の中止を呼びかけるまでには至っていないという。
この研究には、米ワシントン州にあるフレッド・ハンチントンがん研究センターや、ワシントン大学などが参加。同州内に住む1万人余りの女性について、過去の投薬記録と乳がん検診の結果を照合した。このうち乳がん患者は2266人だった。
データを分析した結果、過去17年間に抗生物質を500日以上使用したか、25回以上処方されたグループでは、そうでないグループに比べ、乳がんを発症する確率が2倍以上に上った。使用回数が少なくなるにつれて、乳がんの危険性も小さくなるという。この成果は、米医学会誌(JAMA)の最新号に発表された。
研究論文の解説を執筆したピッツバーグ大学のロバート・ネス博士は「これまでに分かっている中で、最も強力な危険要因だ」と強調する。更年期障害などの治療で女性ホルモンを投与する「ホルモン補充療法」により、乳がんの発症が30〜40%前後増えるとの報告もあるが、今回のデータはこれをはるかに上回る。
抗生物質と乳がん発症の関連については、1999年にフィンランドの研究チームが、約1万人の女性を対象にした研究で同様の結果を報告している。では、これほど強い関連が生じるのはなぜか。抗生物質を使ったことのない女性はもともと健康状態が良好で、がんにかかりにくいとの説もある。抗生物質を使う理由となった病気そのものが、がん発症につながったのかもしれない。あるいは、抗生物質が小腸内の細菌群のバランスを崩したり、免疫システムに影響を与えたりして、がんへの抵抗力を弱めてしまうことも考えられるという。共同チームは「関連の仕組みを理解するためには、さらに研究を続ける必要がある」と述べている。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200402220004.html