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【香港】ウェイチャイ公募千倍超、トムも好調
香港株式市場が新規株式公開(IPO)で沸き立っている。山東省に本社を持つエンジンメーカー、イ(さんずいに維)柴動力(ウェイチャイ・エンジン)の公募倍率は1,000倍を超えたほか、2日から公募が開始されたトム・ドットコムのオンラインビジネス子会社トム・オンラインもまずまずの人気。さらにこのほか、深セン市能源集団、平安保険、蒙牛乳業など、本土の各業界大手による大型上場が待ち構えている。
2日に締め切ったイ柴動力の公募は1,000倍を超え、公募資金は1,200億HKドル以上に上ったもようだ。今月11日にH株で上場する予定。
香港成長企業市場(GEM)に上場するトム・オンラインは、2日に中銀香港、香港上海銀行の計40本支店で公募用紙が配付されたが、2000年にブームを巻き起こした親会社のトム・ドットコム上場時と比べると、市民の関心はやや落ち着いたものとなっているようだ。それでも2日時点で、公募倍率は13倍を超えている。引き合いはアジアの機関投資家からが中心という。公募は5日までで、イ柴動力と同じく11日に上場予定。市場では、同銘柄は初日に20%高になるとの呼び声も高い。
このほか、700倍を超える応募倍率を示した本土鉄鋼大手の中国東方集団は2日メーンボードに上場し、初日の終値は3.4HKドルと、23.6%の大幅高となった。また約124億HKドルの調達を計画する本土の半導体最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)は8日に公募を開始する予定。
■深セン能源も香港上場へ
また深セン市の電力供給の約8割を担う国有企業、深セン能源も香港上場を準備中のもようだ。3日付フィナンシャル・タイムズが報じた。米投資銀JPモルガンを主幹事に、約5億米ドルを調達する方針という。深セン能源は昨年、独立系電力大手の華能国際に発行済み株式25%を売却。今回はさらに25%を売却するという。
■平安保険は19億米ドル調達
また新華社電によると、中国第2の保険会社である平安保険集団は2日、香港証券取引所に株式新規公開を申請した。予定調達資金の規模は19億米ドル。上場幹事には中銀国際証券、ゴールドマンサックス、HSBC証券、モルガンスタンレーが決まっている。
平安保険は生命保険、財産保険、投資信託などの業務を行う総合保険会社。昨年末には個人向け金融業務の開始も発表している。昨年末時点での資産総額は1,448億人民元となっている。
■蒙牛乳業も
一方、本土最大の乳製品民間企業である蒙牛乳業も上場申請を提出した。15〜16億HKドルの調達を目指す。上場は4月中旬になる見通しだ。蒙牛乳業は1999年に創立。30万頭の乳牛を有し、毎年80万トンの加工牛乳を生産する。2003年12月期の年間売り上げは51億人民元、純利益は1億8,000万元。モルガンスタンレーによる同社への直接投資は4億8,000万元に上るという。(NNA)
[3月4日10時36分更新]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040304-00000029-nna-int