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【ワシントン=小竹洋之】米財務省報道官は1日、中国の人民元制度を見直すため北京で先週、初の米中専門家協議を開き、一定の成果をあげたことを明らかにした。中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁は年内にも人民元制度を改善する考えを示しており、米中が相場変動幅の拡大に向けて具体的な議論に入ったもようだ。
人民元問題に関する米中専門家協議の開始は昨年10月、ブッシュ米大統領と胡錦濤・中国国家主席との会談で決まった。今回の初会合では、米側がレービンガー財務次官補代理ら6人を北京に派遣、中国の政府関係者や中国人民銀行の代表らと意見交換した。報道官は協議の詳細を明らかにしなかったが、「実りのある会合だった」と語った。対ドル相場を事実上固定している人民元の変動幅を拡大し、相場水準を実質的に切り上げるよう求めたもようだ。中国側も為替相場の柔軟性を増すための中長期的な制度改革に取り組む姿勢を示しており、人民元相場を米ドルだけでなく複数の通貨に連動させる「通貨バスケット制度」の導入などについて議論したとみられる。 (13:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040302AT2M0200U02032004.html