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財務省は27日、中国の為替制度の見直しについて通貨当局と具体的な意見交換を進めていることを明らかにした。ドルに事実上固定している人民元相場について、通貨バスケット制度の導入を提案したほか、変動相場制に移行した際の日本の経験を説明。中国が柔軟な為替制度を導入するよう促す考えだ。
為替制度を巡る意見交換は年二回の割合で開いている日中韓の国際局長級による非公式会合の場で実施。電話を通じ中国の通貨当局者と議論することもあるという。
通貨バスケットは円、ドル、ユーロなど複数の貿易相手国通貨の加重平均と為替相場を連動させる制度。中国政府は人民元とドルの変動幅を少しずつ広げることで変動相場制への緩やかな移行を検討しているとみられるが、財務省は「複数の通貨と連動させる通貨バスケットの方が変動幅を小さく抑えられる」(渡辺博史国際局長)と中国側に説明している。 (07:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20040228AT1F2702F27022004.html