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【サンパウロ=岩城聡】ブラジル国立地理統計院が27日発表した2003年の実質国内総生産(GDP)成長率は前年比0.2%減だった。インフレ抑制と財政健全化を目指す経済政策により、景気が冷え込んだ。マイナス成長は1992年以来11年ぶり。
分野別では農牧業が5%の高い伸びを示したが、建設業は8.6%減、商業は2.6%減と落ち込んだ。輸出は好調で14.2%増だったが、内需の落ち込みで輸入は1.9%減った。
昨年1月に発足した左派のルラ政権は国際通貨基金(IMF)と協調して厳格な緊縮財政政策を実施。国際金融界からの高い評価を得て、株式投資など短期資金が流入。株価指数は年初から二倍になった。
しかし、昨年前半まで続いた高金利政策などで景気は冷え込み、失業率も高止まりしている。政府は今年を成長の年と位置付け、GDP成長率が前年比3―4%増に回復すると予測している。 (11:00)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20040228AT2M2800I28022004.html